過去ログ - QB「僕と契約してポケモン図鑑所有者になってよ!」2
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/16(土) 18:12:03.16 ID:g3dtsvR90
―さやかside―

まどか達が図書館で調べ物をしていた頃、さやかはどうにか部屋から脱出できないかと足掻いていた。
たった一つの窓は抜けて出るには小さく、そもそもかなり高い位置にある。
扉は頑丈でとても開けることは出来ない。
部屋には簡単なベッドとトイレがある程度で脱出に使えそうではない。

そもそも脱出できたところでそのことを知られたらさやかのポケモン達が危ない。

しかし何かせずにはいられなかった。

一日に二度運ばれてくる食事には最初は手を付けるつもりなどなかったが、やはり空腹には勝てなかった。

団員「ほら、食器を下げに来たぞ。って、まだ食ってなかったのかよ」

さやか「……ほっといてよ!」

そんなことを言われながら一日が終わってしまった。

そして翌日――

その日の昼ごろ、急に廊下の向こう側が騒がしくなった。
聞き耳を立てると、どうやら誰かが帰ってきたらしい。

………………鍵…………貰い…………………気絶させ…………ムド…飛んで……………すいません……

聞こえてきたのは断片的な情報だったが、捕まっていた誰かが脱走してきたそうだ。
ついでにそのことで誰かが謝罪をしていた声も聞き取れた。

さやか(誰が逃げて来たんだろ……っていうか、いつ捕まったのかな)

当然さやかはゲルトルート達が捕まっていたことなど知らない。

もっとも、それが分かったところでさやかにはどうすることも出来ないのだが。

ちなみに、謝っていたのは二人を置いていかざるを得なかったポンペである。


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