過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その3!?」
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300: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/03/19(火) 22:44:53.31 ID:xsW4/8+J0
サブシナリオ 【苗木の見た真実】


モノクマ「うぷぷぷ……だーひゃっひゃ!!」

目の前でモノクマが笑っている。
憎たらしい顔で笑っている。
僕らを嘲るように。僕らを見下すように。

苗木「お前はどうして…どうしてこんな酷い事が出来るんだよ!」

モノクマ「……へ?」

モノクマ「ボクは何もしてないよ?オマエラが勝手に始めた事でしょ?それをボクのせいにするなんて…ゆとり世代って恐ろしいねえ」

モノクマはいつものように能天気な口調で僕達をバカにする。
普段なら軽くイラッとくるだけの仕草が、今の僕には腸煮えくり返るほどに殺意を覚えるものだった。

モノクマ「でもおめでとう!君は見事にその“希望”を汚し切ったんだね!」

苗木「……っ」

モノクマ「いやー一時期はボクも焦ったけどね!オマエラボクの思惑に外れてイチャイチャと今時の高校生みたいに青春を謳歌しちゃってさ!仲間同士で殺し合うドッキドキの展開を読者は求めてるに決まってるじゃん!今時ギャルゲーみたいな台本ssなんか流行らないって!」

苗木「……るさいっ」

モノクマ「最後は苗木クンがきちんとやってくれたからボクはとっても満足ですよ?」

苗木「うるさいっ!!!!」

モノクマ「ねえねえ今どんな気持ち?大切な仲間を全員殺して、どんな気持ち?」

苗木「っ黙れえええええええええええええええ!!!」

モノクマ「うるさいなー、自分でやっといて逆ギレなんて見苦しいにも程があるよ!」

苗木「っ!」

確かにモノクマの言うとおりだった。
こいつは何もしていない。
アレはすべて僕の意志だ。


日向「苗木、こんなの間違ってる!他に方法が──!」

僕が殺した。いつも皆の事を思っている彼を。

九頭龍「おい苗木、頭冷やしやがれ!」

僕が殺した。いつも悪ぶってるけれど、本当に大切な時は仁義を通す彼の事を。

朝日奈「苗木!ダメだよ、せっかくここまで一緒にやってきたのに…こんなのってないよ……」

僕が殺した。皆のムードメーカーで、どんな時も持ち前の明るさで癒してくれた彼女を。

西園寺「ねえ、苗木おにい?バカなの?こんなことしなくても他にいくらでもやりようはあるよ?」

僕が殺した。無邪気で腹黒くて、だけど寂しがりやな彼女を。

十神「フン…これだから愚民は困る。いいか、俺に任せておけばいい。下らんことをするな」

僕が殺した。冷酷だけど、皆をいつも導いていた彼を。

七海「ねえお兄ちゃん、本当にそれでいいの?それは正しい事なのかな?」

僕が殺した。いつでも僕らの傍にいて、さりげなく僕らを助けてくれる彼女を。


江ノ島「いいよ。誠クンに殺されるなんて、これ以上絶望的なことはないでしょ?」

僕が殺した。最愛の彼女を。


ふと意識が戻ってくる。
自分の身体を見る。血まみれだ。誰の血かなんて分かりっこない。それほどまでに僕は穢れてしまった。


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