過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その3!?」
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316: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/03/21(木) 20:36:58.76 ID:nkc/ffdi0


苗木「……ああ、そうだった」

思い出した。
僕は間違っていたんだ。
この結末は、間違っているんだ。

僕は江ノ島さんの思いが込められたウサミのネックレスを握りしめる。
何もかも終わったと思っていた。
でも、そうじゃないんだ。
江ノ島さんが思い出させてくれた。

苗木「このまま終わらせるなんて…ダメだ」

このまま終わらせても、誰も喜ばないし、誰も救われない。
僕だって仮想空間とはいえ、大切な人たちを殺した罪悪感から逃れられない。
でも、今なら。
まだ取り返しがつく。このどうしようもない、悲劇を変えられる。


「……よかった、気付いてくれたんだね」

苗木「…君は、どうして?」

「それが役割だから」

苗木「……そうなんだ」

「それで、どうする?」

苗木「やり直すよ。この結末は間違ってる」

「…そっか」

苗木「だから教えて、君なら知ってるんでしょ?やり直す方法を」

「……それは、死ぬことだよ」

苗木「はは、そんな気がしてたんだ」

「…でも、この先に進めばゲームをクリアできるよ?」

苗木「うん。確かにこのまま進めばゲームはクリアできるかもしれない。でも、それだけだよ」

苗木「どうせゲームをするならさ──ハッピーエンドで終わりたいよ」

僕は「  」に微笑みかけて、魔剣の切っ先を自分の胸に当てた。
じわりと服に血が滲む。

苗木「……」

ゆっくりと、刃を深く刺していく。
視界がぼやけていく。

苗木「……江ノ島、さん…」



震える手でネックレスを口元に運び、口づけをする。



そして、僕は、死んだ。



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