過去ログ - 【18禁】戦場ヶ原「私を抱いて欲しいのよ」貝木「は?」
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21: ◆ZDIJ5Wgmv6[saga]
2013/02/17(日) 00:56:08.37 ID:urpXpriA0
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「貝木、夕飯は食べたの?」

カプチーノを飲み終え早々に店を後にした俺たちは、道頓堀を歩きながら次の店を探していた。
本当は先ほどの喫茶店で話をしたかったのだが、あれほどの大敗を喫した相手のホームグラウンドで真面目に話が出来るほど
俺も戦場ヶ原も恥の無い人間すでは無かった。あんな格好をしていて説得力が無い事はわかっているが。
それに、あれ以上2人揃ってあの格好でいたら、また他の客に絡まれてしまう危険もあったからだ。

今回の件で俺たちが得た教訓は、関西人にはどうあっても敵わないという事だったからな。

そんな訳で俺たちは逃げ出すように、そそくさと店を後にし。
戦場ヶ原は眼鏡と帽子をゴミ箱に放り込み。
俺はユニフォームの上からシャツと背広を着て、駅を出たのだった。
そうして移動している最中。戦場ヶ原がそんな事を聞いてきたのだった。

「いや、今日は朝からコーヒーしか口にしていないな」

「そう。私も朝食をとったきりだったから、お腹が空いているのよ。
 せっかく大阪に来たのだから、お好み焼きでも食べたいのだけれど。
 勿論、経費として奢らせて貰うわ。付き合って貰えるかしら?」

「構わんが、俺は人の奢りとはいえ安い店に行くのは御免だぞ。話の内容も内容だからな。
 個室のあるような高級店ならば行ってやらん事も無い」

あくまで上から物を言うのを心がける俺だった。
先ほどの勝負では2人揃って店に敗北してしまったから、会話のイニシアチブもうやむやになってしまったからな。
ともすれば忘れてしまいそうになるが今日俺が戦場ヶ原に会っているのは、この女の訳のわからん依頼を受けるためなのだから。
――いや、まだ受けるかどうかは決めていないのだが。

「その点は安心して欲しいわね。私は元々、いわゆる良い所のお嬢さんだったのよ。舌だって肥えているし、
 店を選ぶ目も確かだと自任しているわ。実は予め、店に当たりは付けているのよ」

戦場ヶ原はそう言うと、スマートフォンを片手に俺を先導し始める。
そうしてたどり着いたのは、成程。有名店ではあるが確かに良い店だった。細かい事を言ってしまえば銀座にも支店があるので
大阪でしか食べられない店と言う訳ではないが、戦場ヶ原は気にしていないようだったし。俺も店のクオリティとしては
合格だったので大人しく店に入ってやる。なにより店名の一部に『ぷれじでんと』なんて大仰な名を付ける所が気に入ったしな。



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