過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 5クール目【仮面ライダー】
1- 20
835: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/02/20(水) 23:46:09.20 ID:idsTZEMco
>>830の選択:1

京太郎「……お前らの事、聞いた」

カザリ「……」

カザリ「なんて? 何を聞いたの?」

京太郎「……お前らが、何を食べてもちゃんと感じられないって。何を見ても、聞いても、触っても」

京太郎「その所為で永遠に満たされないって」

京太郎「本当は満たされてたのに……王のせいで、それを奪われたって」

京太郎「……そういうの、全部聞いた」

カザリ「――」


 呆けたような顔をしたが。
 それがすぐさま、飄々とした顔に変わる。
 何も衝撃を受けていないという、そんな顔に。


カザリ「……へぇ、アンクからか」

京太郎「……そうだ。あいつから聞いた」

カザリ「へー、なるほどね」

カザリ「それで、僕に何か言いたいことがあるって事かな?」


 なんで話してくれなかったんだ――とか。
 そんな事は言わない。


 誰だって、傷を隠したいはずだ。自分の痛みを他人に見せたいなんて思わない。
 見せたくない事なんてのは、誰だって一つや二つくらいあるだろう。
 だから歯を食いしばる。
 食いしばって耐えるしかない。

 他人だから、打ち明ける意味がないのではない。身内だから話すのではない。
 単純に――誰かに、背負わせたくない。自分を。
 逆に、完全なる他人ならば、いっそ打ち明ける事ができるだろう。
 京太郎はそう思っている。

 ある程度付き合うからこそ、長く一緒に行く事になるからこそ。
 そういう面は、隠したいのだ。


 だから――そうなら猶更。
 そうじゃなくても、京太郎は、カザリが黙っていた事を咎めるつもりなんかない。
 そんな資格なんてない。

 そうやって、なんでも打ち明けろって強要するのは。
 結局のところ、相手の人格を否定しているのも同然であると思える。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/338.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice