過去ログ - 勇者「出来損ないの魔法使い?」2
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186:『10章 王国連合軍と魔法使い』 ◆jwzTa4PnO.[saga]
2013/02/26(火) 22:04:13.40 ID:vTKM+sMQ0
水の神官「そうですね。確か、あのときは魔王討伐の準備をしているときだったか……」
魔女「ええ。ちょうど、山岳の国で準備をしていたのよ。明日、魔王城を目指して出発だ! って言ってたのに」
船乗り「そうだったんすか?」
水の神官「次の日、目覚めたら勇者はどこにもいなかった」
魔女「最初は何の冗談かと思ったわ」
水の神官「しかし、置いていかれたと気付いたのは3日も経ってからだった」
魔女「認めたくなかったわ。そのときの仲間は、本当につわもの揃いだったのに」
船乗り「でも、やっぱり怖くなったとかじゃ」
魔女「その可能性は、真っ先に浮かんで、真っ先に消えた。当時の勇者ってね、結構あくどかったけど、それでも一応は勇者だったもの」
魔女「だから、敵が怖いからって逃げるような人間じゃなかったわ」
船乗り「……んー。じゃあ、仲間を危険に晒したくなかったとか」
魔女「それもないわ。平気で仲間に死ね、っていう勇者だったからね」
水の神官「そうでしたね。魔物の軍勢、300匹に一人で挑めと言われたときは流石に死を覚悟しました」
船乗り「よ、よく生き残れたね」
水の神官「全ては神の加護だ」
魔女「いやいや。水魔法を駆使してたよね!? 戻ってきたら300匹は死んでるし、その真ん中で一人立つあんたは悪魔かと思ったわよ」
水の神官「失敬な」
魔女「いや、本当に」
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