過去ログ - 勇者「出来損ないの魔法使い?」2
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321: ◆jwzTa4PnO.[saga]
2013/03/04(月) 19:54:18.82 ID:v6De8JY80
―― 城壁 ――
少女「きゃあ! な、なになに!?」
雷女「両側の山が、土砂崩れを起こしてる!」
水女「なんで!?」
学院長「ほっほっほ。やはり横からも魔物たちが押し寄せておったのか」
族長「女商人の慧眼には驚かされるな」
水女「だ、大丈夫なんですか!?」
学院長「もちろんじゃ。あれは軍師の策。山を登り攻めて来る魔物がいるじゃろうから、その対策というわけじゃな」
族長「おそらくあれだけで、山にいた魔物は滅んだだろう」
少女「すごい……」
雷女「めちゃくちゃな……」
水女「でも、水の魔法をずっと使い続けて地盤を柔らかくすれば。だけど、そんな量の魔法なんて……」
学院長「500人の水の兵、100人の教員陣が協力し合い、山に水を流し続けた。それだけじゃなく、大量の火薬を使っているんじゃよ」
族長「加えて魔女の薬物。魔法力上昇で、効果を倍増させながらの作業だったからな」
学院長「もちろん、わしらも貰っておるがの」
族長「秘蔵の薬物の造り方を皆に公開してくれたので、それを元に民たちが精一杯作ってくれたらしい」
水女「……私、何も知らなかった」
雷女「私も」
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