過去ログ - 勇者「出来損ないの魔法使い?」2
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449:『最終章 ……と魔法使い』 ◆jwzTa4PnO.[saga]
2013/03/07(木) 23:07:07.65 ID:5yfvWGxV0
女船長「ああ。なーんか、嫌な空気だね。荒れ具合、時化は全然変わらないけど
水の神官「どうも、不穏な空気がしますね」
女船長「さっき、やっとこさ一山超えたと思ったのに……やだねー」
水の神官「そうですね……」
船乗り「お母さん」
女船長「なんだい」
船乗り「風が、怯えてる感じがする。あの先の一帯だけ、風の流れが読めない」
船乗り「ううん違う。風があそこに集められるように吹き荒んでいるような。普通は有り得ないんだけど……」
水の神官「波もあそこへ向かっています。このままでは、吸い寄せられるようにあの場所へ辿りついてしまう」
女船長「こういう海だ、何があっても不思議じゃない。……覚悟を決めるしかないね」
船乗り「……了解」
女船長「それにしても、長らく海にいるけどこんなのは初めてだよ! あなたとの初めての夜を思い出すねぇ!」
水の神官「陸地ではしおらしいくせに、可愛いですよ女船長」
船乗り「うあああ!! 両親のそういう話は聞きたくなかったーーーー!!」
女船長「野郎ども!! 聞こえているか!!」
船員たち「「やーー!」」
女船長「どうも、嫌な感じがする! 何があってもいいように準備だけはしっかりしておけ!」
船員たち「「だーー!!」」
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