過去ログ - 勇者「出来損ないの魔法使い?」2
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99:『9章 故郷と魔法使い』 ◆jwzTa4PnO.[saga]
2013/02/19(火) 22:31:03.67 ID:88Xhb8p20
〜〜 現実 〜〜
勇者「それから、俺は三週間、その神殿で待ち続けた。師匠の言った通り、神殿には魔物が寄り付かなかった」
魔法使い「……」
勇者「ちょうどその神殿で、その銃を見つけたんだ」
魔法使い「この銃を……」
勇者「俺はずっと待っていた。でも結局師匠は現れなかったよ」
魔法使い「そんな」
勇者「もちろん、崩壊したあとにも国には行ったさ。だけど、師匠の死体すら見つけることはできなかった」
魔法使い「っ」
勇者「王さまの死体らしきものだって見つけることはできたのにな」
魔法使い「……」
勇者「そして決心したんだ。師匠が言い残したことをしようって」
魔法使い「それが、今の勇者さまの存在意義なんですね」
勇者「ああ。礼節っていうのはまだまだだけど、それでも勇者らしくあるために、そう考えてやってきた」
勇者「その身を偽性にして俺を守ってくれた兵士」
勇者「俺を逃がすために、一人魔物の大群にに立ち向かった師匠」
勇者「……そんな二人の意思を、俺は引き継ぎたい。勇者として、俺個人として」
魔法使い「うん」
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