過去ログ - [安価][選択][コンマ] ダンガンロンパ 4 真
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902:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:10:24.33 ID:ZfgmnGXw0
夢を見よう、そうすることができるにはまず寝よう、こわい夢を見ないよう、いつでも強くあれるよう になろう。でも、さみしいのは大嫌いです。だから目を覚ましたら、早速信頼できる友達を作ろう。う ん、そうしましょう。裏切られたら裏切られたで、その人とはその程度なんだってこと、わかろう。正直に言います、自分は希望に満ちている世界が羨ましいです。傷つかずに生きている人が、とても羨ま しい。


903:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:10:51.64 ID:ZfgmnGXw0
ただの嫉妬であることをよくわかっています。それでも羨ましいのです。傷つかない世界がこの世にあ ったなら、みんな誰も傷つかなかったでしょうに。夢の中では、みんな幸せそうに笑っているのに、覚 めると、どうして現実を突きつけられてしまうのでしょう。自分にはよくわかりません。


904:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:11:38.54 ID:ZfgmnGXw0
でも仕方ないことだけはわかっている。そんな夢みたいな世界なんて祈っても、存在はしないし、作り出されない。傷つくしかない。立ち直る力はもう残されていません、きっと誰にも、君にも。


905:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:12:06.50 ID:ZfgmnGXw0
帰ろう、心が削られるところへ。還ろう、何もないところへ。そして、そこでは幸せに笑おう。そう、たとえ天国じゃなく、地獄だろうと無だろうと。神様という嘘のような存在に認められるなら何だって しよう。だからもう傷つくのは嫌です。起きよう、覚めよう、そこにはきっと、何かが――


906:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:12:35.21 ID:ZfgmnGXw0
騒がしい声で火田美織(男子13番)は目を覚ました。目に映ったのは、古びているような黒板。周り を見渡すと、どうやら自分と同じく状況がわかっていないクラスメイト達も、机に突っ伏して寝ていた ようだ。机と椅子は、学校にあるようなものだった。というかここは、自分が通っている教室か?いや、 それにしては大分古すぎる。どこかの学校の教室だろう、多分。しかし、今から福岡に帰るところで、 こんなわけのわからないことは予定にない。先生か誰かのドッキリか?はやくはっきりしてくれ、不気味にも程がある。


907:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:13:11.51 ID:ZfgmnGXw0
「何だよ、ここ!何で俺達はこんなところにいるんだ、早く帰らせてくれ!」
大下香太(男子4番)が焦った表情で叫びだした。前の席にいる池了(男子3番)が落ち着かせようと 慌てている。香太が不安になるのも無理はなかった。修学旅行の予定にはなく、全然いいところとはいえない場所にいるのだから。外を確認しようにも、何かで塞がられて見れない。女子も怯えているらし く、中には泣いてしまっている人もいた。不安はみんな同じだった。


908:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:13:54.23 ID:ZfgmnGXw0
ふと、転校したばかりの若林未希(女子16番)や渡辺彩(女子17番)に目を向ける。二人は特に動 揺も何ともせず、ただじっとしていた。意外に落ち着いているなと思ったら、そうでもないようだった。 よく見ると若林の表情が険しいし、渡辺は何かを諦めたような、とにかく悲しそうな表情を浮かべていた。E組の一員になった途端に、とんでもないハプニングが訪れて、ご愁傷様だなと哀れに思った。だが、渡辺の表情に何かが引っかかるような気がしてならなかった。これはいくら考えても答えの出ない ことだ。今はとにかく担任か、何かの先生が来て説明してくれるのを待とう。


909:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:14:36.04 ID:ZfgmnGXw0
「今何時なんだ?外見ろよっていうつっこみはなしだ、塞がれてて見れない」
了が首を傾げる。それで木村彩音(女子7番)の肩が震えていた。怖くて仕方ないのだろう、何かがあ るのかさえ、わからないので。
「俺達、拉致されたんじゃない?誘拐されたとか」
「みんな一気にか?やべーよもう、わからねえ」
「あたしたち、ここ来てたっけ?」
以下略



910:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:15:10.21 ID:ZfgmnGXw0
誰もがみんな、戸惑っていた。気持ちはわかる、美織も叫びたいくらいだった。しかし、いつまでもここにいるのはなさそうだし、いい加減何か説明がつくはず。今座っているところが出席番号順であれば、 後ろの席にいる山下守(男子14番)に声をかけようと思った途端に、扉が開いた。突然だったので、 誰もが目を丸くして驚く。入ってきたのは20代前半であろう男性と、迷彩服を着た兵士だった。


911:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 05:15:50.16 ID:ZfgmnGXw0
「だ、誰なん……?」



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