過去ログ - [安価][選択][コンマ]　ダンガンロンパ　4　真
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984:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 06:04:17.66 ID:ZfgmnGXw0
「折本さん、ひとつ聞いて、いいかな？」
「うん、どーぞ、何でも聞くよー！」
「ありがとう。あの、今の私って折本さんから見たら、どう思うのかな」
「え？」
「答えづらいこと聞いてごめんね。私、よく笑ってるって言われてるの。それだけじゃなくて、前に大野 さん達にそれでちょっとショックなこと言われちゃって……笑ってる方が逆に怖いとか。でも笑ってた方 がいいし、怒ってるよりずっとまともだと思うけど……やっぱりこんな状況だからやめといた方がいいの かな」
そうだ。自分がこんな、一人になるまで殺し合わなければいけない状況で笑ってたら怪しまれるのではな いのか。誤解でもされて怪我をしたらどうするのか。それに、泉を巻き込んでしまうかもしれない。と、 ここは少し我慢した方がいいのかもしれない。だが、泉は首を左右に振って加奈絵の手をそっと握った。
「何言ってるの？笑ってた方が安心できるよ。だって、私は大島さんの笑顔でいっぱい助かったよ。確か に笑っててもやる気になってるんじゃないかって怖がる人もいるかもしれないよ！でも、そういう人は、 大島さんのいいところをちゃんと見つめていないんだな、私はちゃんと大島さんを信じてるからさ！ね、 笑っていて！」
泉の言葉に加奈絵は目を丸くした。これほどいいメッセージをもらえるとは思ってもいなかったから。し ばらく経って加奈絵も優しく微笑み、感謝の気持ちを込めて泉の手を握り返した。人の手がこんなにも、 暖かいと思ったのは何年ぶりか。考えてても仕方ないけれど。
「ありがとう、折本さん。私、すごく嬉しいよ」
「お礼言うのはこっちの方だってば！さ、歩こう歩こう！何か建物でも何でもいいから見つけなきゃね！」

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