過去ログ - 一方通行「『こころ』かァ...」
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/05/18(土) 14:36:14.85 ID:rQEfpwNX0
いや......そんな筈はないでしょう。


彼は理解している筈です。目の前に立つ男がどういった存在であるかを。第三位の力を持ってしても足下にも及ばない、悪魔のような未来人であると。


......ならば、何故向かって来ることが出来るのでしょうか。


一見、彼の中でのたうちまわる怒りの獣の力は大きく、それが彼を突き動かしているだけで、冷静になれば恐怖で竦みあがってしまうかと思われるかもしれません。


しかし、私にはそれだけとは思えないのです。


攻撃が届かず、クローン体であるとはいえ自身の妹である者たちを救えなかったと絶望する第三位。そんな彼女に見せた優しさは、激昂するだけしか能がない男には出来ない芸当でした。


つまり......


「......分かった、そンなに聞きてェンなら実験の全てを教えてやる」


「明日、この場所に7:00だ。一人で来ねェンなら話さねェ。いいな」


確かめてみましょう。彼が、本物なのかを。怒りに頼らずとも、強敵に立ち向かうことの出来る勇者なのかを。


返事を受ける前に、私は光のベクトルを操って姿を消し、そのままその場を離れました。少し上空から見下ろしてみると、第三位の放った電撃の所為で元々崩れかけていた鉄骨の枠組みは見るも無残に崩壊していました。


それ程に威力を持った攻撃ですら、苦もなく跳ね返してしまう未来人。過ぎた能力だと思いました。


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