過去ログ - 一方通行「『こころ』かァ...」
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88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/05/22(水) 15:18:21.37 ID:iYUvrgRr0
>>80の訂正

その後、身寄りのない私達はそのまま黒服共によって学園都市へと連れて行かれることとなりました。今になって思えば、施設への攻撃はこの為であったのでしょう。どこでどう調べたのかは分かりませんが、類いまれなる素質を持った子供が二人も手に入るかと思えば、手段など選ぶ筈もなかったのです。













私の所為で、園長先生の"心"は殺されました。


この一件が、その後の私を形作ったと言っても過言ではありません。


彼は生前、こんなことを言っていました。
『百合子、人間の生死というものは心臓が動いているだけでは分かりません。心ですよ、生き死にを決めるのは』


その話を聞いた幼き日の私は、胸打つ心臓のように、心も身体のどこかにあるのだと信じて疑いませんでした。ですが、どんな文献を眺めても心という臓器は見つけられません。たまらなくなって尋ねても、先生はそっと笑って
『いつか、きっと分かりますよ』
と、私の頭をなでるだけでした。


心。


私はついぞ見つけられなかったのです。心の在り処を。



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