16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:45:34.87 ID:L62z0KCK0
なんだか不思議な格好で下校をしている。
左手を綾乃、右手をあかり、それを見ながら鼻血を流している千歳っていう感じ。
今ここにいる四人の内、三人が生徒会役員であるのだから少しばかり見る人から見ると複雑なものなのかもしれない。
あかり「京子ちゃんの手、温まってきたね」
綾乃「うー、まだ温まってない」
綾乃の手はあかりに比べると発熱しているんじゃないかってくらいに熱いんだけどと零そうとしたが、そうなるとあかりの手だけが残る気がして、言う気になれなかった。
あかり「京子ちゃん、私が行った後に何かあったかな?」
京子「特に何もないよ〜、いつも通りのごらく部ですから」
嘘であるが、今はそれくらいしか言うことがなかった。まさか、あかりのことでみんなと少し口論になったなんて言えるわけがない。
言ったらあかりが心配するに決まっているし、そうなるとあかりが進学校に行きたいって話をもう一回聞かなくてはいけなくなるから。
今日はできればその会話を思い出すことはあっても、聞きたくはないのだ。
あかり「そっか、えへへ。あかりも生徒会が落ち着いたらみんなと一緒にのんびりしたいな〜」
綾乃「少しは休んでいいって言ってるんだから、少し休んだらどうかしら?」
あかり「もう少しで生徒会がやることも終わるから大丈夫だよ〜」
そんな会話が左右でされていることに、内心安堵しながらそろそろ綾乃たちと別れなくちゃならない交差点が近付いている。
187Res/217.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。