12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/22(金) 23:54:58.22 ID:/aXQ9vleo
梓「……そもそも、唯先輩に手伝ってもらわないと出来ないことなんて、私のプレゼントだって胸を張れないよ」
憂「そんなこと…ないよ。梓ちゃんがしたいって思ってくれたんだから、それは梓ちゃんのプレゼントだよ!」
……やっぱり、この姉妹はそっくりだ。『私がしたいこと』という面を、何よりも尊重してくれるから。
今回のはどう考えても失敗ではあるはずなんだけど、それでもその選択だけは正しかったんじゃないかなって、そんな気分にしてくれる。
梓「……そうかな。ありがと、憂。あと唯先輩も」
唯「zzZ」
憂「…うん」
梓「………」
憂「……ねぇ、梓ちゃん」
梓「…うん?」
憂「もし梓ちゃんが私の代わりにいろいろ全部やってくれるなら、それは確かに『楽』で、嬉しいけど。でもこうやって一緒にやるのも『楽しく』て、私は大好きだよ?」
梓「……そう?」
憂「うん。梓ちゃんは、私が欲しい『楽しい時間』をくれたよ。だからこれは、とっても素敵なプレゼントだよ」ギュッ
梓「っ……」
急に手を掴まれて、正面から視線を合わせられる。
ちょっと照れる、けど、憂の顔はこの上なく真剣に……笑っている。
たぶん、私の返事が話半分のものに聞こえたんだろう。ううん、実際話半分で返事していたんだ、私は。
だって、誕生日なのにその誕生日の本人に慰められているって、どうにも格好がつかないし。
でも、そうやって目を逸らしていちゃダメなんだ。だって今の会話の中で、憂がせっかく言ってくれているんだから。
何をあげればいいかずっと悩んでいた私に『だけ』に、自分が何が欲しいかを、ちゃんと言ってくれているんだから。
誕生日を祝ってあげたいと思っているのなら、私はそれに応えなくちゃいけない。
梓「憂っ」ガシッ
憂「?」
いつかのバレンタインの時のように、憂の肩を両手で掴む。
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