過去ログ - 【咲‐saki‐】《Standing by》憧『変身』【仮面ライダー555】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲‐saki‐】《Standing by》憧『変身』【仮面ライダー555】

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13: ◆VB1fdkUTPA[saga]
2013/02/24(日) 03:25:04.82 ID:xfHdnjFao

――――少女、大星淡にとっての災難から一週間が過ぎていた。

あの出来事は忘れそうにない。

それは今では事情を知っているからこそのものだ。

淡「ねーオートバジンー」

淡はバイク、オートバジンへと声をかける。

あの後、淡はベルトの説明書を読んだ―――説明書って凄いよね、説明が載ってるんだもん―――が、オートバジンはこのファイズドライバーの専用サポートメカらしい。

淡が部室で発見したベルト、ファイズドライバー。

なんでこんなのがあるのか知らないが、一度試してみたところ本当に変身したから驚きだ。

世界不思議発見。

そういうノリではないか、と淡は思っている。

それに、一度とはいえ戦闘を経験もした。

襲われて、それを迎撃するための戦闘。

ファイズの力があれば、そう苦戦する相手じゃなかったというのが、凄く大きかった戦いだった。

そんなことを思い返しながら、淡は問いかける。

言葉は語らないが、この子はとても素直だ。

それが淡の印象だった。

AIとかそういうのの固い動きでも、妙に動きはこっちを気遣っている。

そんな感じがしていた。

淡(なんてねー……はぁ)

小さく溜め息を一つ。

なんで自分、こんなことしてるんだろう。

まるで古い特撮の変身ヒーローみたいだ。

いや、間違ってないのだろうけど。

淡からすればオルフェノクは敵の怪人と大差ないのだ。

そう思っていると、グォン、と。

オートバジンのエンジンが高くなり響く。

「後ろ、かな？」と、思わず振り返る。

見れば、それはあの日の兵士たちが乗っていたバイクが高速で走っているのが見えた。

敵かと思えば、普通にそのまま2台並んで通り過ぎてしまうのだけれど。

淡「何あれ……え、ちょちょちょ！？なんで勝手に加速してるの！？」

追うように、加速を開始するオートバジン。

淡はそのハンドルを握ったまま。

悲鳴を大いに上げていた。

淡「降ろして――――！？」

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