1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/25(月) 00:47:17.90 ID:vq5rnSGEP
「おお勇者よ死んでしまうとは情けない」
返事がない。ただのしかばねのようだ。
「おお勇者よ死んでしまうとは情けない」
返事がない。ただのしかばねのようだ。
「おお勇者よ死んでしま」
勇者「うるせえぶっ[ピーーー]ぞ」
魔王「生きているなら返事くらいしろ」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/25(月) 00:48:27.11 ID:vq5rnSGEP
魔王「おい勇者よ、奴隷になった気分はどうだ」
勇者「うるせえ、さっさとやれよ」
魔王「気分ではない」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 00:48:50.29 ID:zn8Lfl/z0
『saga』のほうがいいと思うよ?
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/25(月) 00:49:24.34 ID:vq5rnSGEP
魔王「倒しにきておいて謝罪もなしか?」
勇者「すみませんでした」
魔王「忍び足で入ってきてさんざん城中の宝箱漁ったあげく?」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 00:51:14.11 ID:vq5rnSGEP
魔王「ところで勇者よ、貴様に聞きたいことがある」
勇者「なんだよ」
魔王「好き嫌いはあるか」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 00:53:04.21 ID:vq5rnSGEP
魔王「ででん。今日の晩餐はシチューです」
勇者「やけに家庭的だな・・・・・・人の肉とか入ってるんじゃ」
魔王「心配するな、牛肉だ」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 00:54:26.99 ID:vq5rnSGEP
勇者「俺にもそれ食わせろよ」
魔王「好きなものを前にして食欲は隠せぬか」
勇者「わざわざ聞いたくせに。いいからさっさとよこせ」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 00:55:27.36 ID:vq5rnSGEP
勇者「奴隷に飯も出さないなんて最低な主人だな」
魔王「今、自分を奴隷、私を主人と認めたこと、わかっているのか?」
勇者「言うは安しだ。餓死するよりましだろう」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/25(月) 00:55:57.11 ID:vq5rnSGEP
魔王「貴様の心意気に敬して縄を解いてやろう」
勇者「おい、だからってなんで身包みまではぐ?おいやめろ」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/25(月) 00:56:46.13 ID:vq5rnSGEP
勇者「この服少し小さいぞ」
魔王「わがままなやつだ。全裸でいるよりましだろう」
勇者「まあ、そりゃそうだが」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 00:57:36.54 ID:vq5rnSGEP
魔王「ほら、貴様の分だ。席はそこな」
勇者「それじゃさっそく」
魔王「食前の礼を欠くのは、勇者云々以前の問題だと思うがね」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 00:58:18.50 ID:vq5rnSGEP
―――食後
勇者「おい魔王」
魔王「食前の礼は言えるのだから食後にはまず何を言うべきかもわかるだろう」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 00:58:53.52 ID:vq5rnSGEP
勇者「・・・おい、話がずれてるぞ」
太郎「すみません、しんどくなったんで死んだふりしてました」
勇者「なるほど」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 01:00:16.01 ID:zn8Lfl/z0
投下早いね〜
期待
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/25(月) 01:00:17.34 ID:vq5rnSGEP
魔王「ところで勇者よ、貴様はどうして勇者になったのだ?」
勇者「俺にもいろいろと事情があるんだよ」
魔王「その事情を聞いているのだ」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 01:01:40.02 ID:vq5rnSGEP
魔王「ほう、人は見かけによらんのだな」
勇者「うるせーな」
魔王「そういらつくな。例え私に一太刀も与えることなく、赤子が手を捻られるように負けたお前でも、一応は一番なのだから」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 01:02:55.76 ID:vq5rnSGEP
勇者「だいたい、見た目のことを言うならお前も変わらねえだろ」
魔王「何を言う。立派な角が生えているではないか」
勇者「髪に隠れそうなちっぽけなもんだな」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 01:04:19.14 ID:vq5rnSGEP
勇者「ここは魔王の居城なんだよな」
魔王「外聞ではそういうことになっているな」
勇者「なら、どうしてタロウ君や魔王のほかに魔物がいないんだ?」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/25(月) 01:05:54.21 ID:vq5rnSGEP
太郎「お風呂が沸きましたよ」
魔王「ありがとう、さっそく頂くとしよう。勇者、貴様も入るか?」
勇者「え、い、いや俺は後でいいよ」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 01:07:00.39 ID:vq5rnSGEP
魔王「おい、風呂が空いたぞ。実にいい湯加減だった」ホカホカ
太郎「どうぞ、フルーツ牛乳です」
魔王「うむ、貰おう。んぐ、んぐ、んぐ、っぷはー。やはり風呂上りの一杯は格別だな!」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/25(月) 01:07:48.96 ID:vq5rnSGEP
魔王「いや、これは列記とした競技だ。みんなで風呂上がりに誰が一番早く飲み終わるか、昔はよくやったものだが」
勇者「みんなっつっても、ここにはお前とタロウくんくらいしか居ないだろ」
魔王「まあ、昔の話だ」
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