過去ログ - 京太郎「もつものと、もたざるもの」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/26(火) 00:44:08.34 ID:9wcEPpZZo
「とりあえず新学期一発目の対局は終わったようじゃな」
1年生4人組の顔を見渡したのち多少もったいぶった感じで言った。
「インターハイも無事に終わって気が抜けたと思うが、じゃからと言ってそれで全てが終わったわけではないぞ」
そう言った後、ペンを取ってホワイトボードに歩み寄り何かを書き始める。
訝しげに見つめる4人を尻目に、何かを書き終えたまこはペンを置き、ホワイトボードを強く叩いた。
11/××
新人戦長野県予選
「そう、新人戦じゃ。無論わしには関係のない話じゃが……おんしら1年生4人組には他人事ではなかろう」
それを聞いて京太郎は何か言いたげにまこを見たり3人娘を見たり落ち着かない様子であたりを見渡した。
「京太郎、そんな顔をせんとも言いたいことはわかる。夏の大会メンバーで言えば鶴賀の東横や風越の文堂あたりがでてくるじゃろう。それでも」
しばし沈黙するまこ。
「インターハイでの成績を考えれば3人のうち誰かは全国に行けるじゃろう」
「ですよねー」
「無論、油断していいという理由にはならん! 団体戦に出なかった無名の大型ルーキーが出てくるかもしれん」
麻雀に絶対はないしな、と付け足しつつまこは3人娘に視線を送る。それを受けてはい、と元気よく返事を返す。
だが、その言葉に京太郎はふたたび心がざわめくのを感じた。
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