過去ログ - 【咲】京太郎「ありふれた不思議」【宮守】
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74: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/03/04(月) 22:37:01.79 ID:9I2jPm4f0
友人「いく?」

京太郎「いく」

友人「んー、いってらー」

京太郎「いってきます……いや、帰ってこねぇよ?」

友人「あはは、まさか」

友人「帰宅部は帰宅部らしくさっさと帰りますよー……っと」

友人「んじゃねー」

京太郎「ん、またな」

友人が先に教室を出て行った。

……念のため、鞄の中を確認して。

記入された入部届をもう一度確かめて、しまって。

……そのまま立ち上がる。

ああ、なんだろう、少しだけ不安になってきた。

いや、不安というよりは……そう。

始めて部室に入った時みたいな緊張感。

京太郎「……」

……まあ、じっとしててもあれなわけだし、いい加減動かないと。

ああ、なんか足が重い気がする。

気のせいなんていわれたらそれまでだけど。

京太郎「……よし」

一歩動き出す。

それからは、自然と足が動き始めた。

一週間、そろそろ通いなれた道を歩く。

運動場を横目に、とくんとくんと、心臓の鼓動にあわせて歩く。

こうしていると、落ち着く……ような気もする。

あれだ、暗示だ、そんな感じで。

脳内に意味のない数字の羅列を並べるような感じで。

のほほんと、のんびりと歩く。

緊張がなくならないなぁ、なんて考えながら。

一歩、二歩。

一応着実に進んでいるのだが、まるで進んでいる気はしなかった。

……さて、そんな風に歩いている途中。

具体的には特別教室棟へ渡る廊下で、不意に肩を叩かれた。

振り返ると……


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誰?


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