過去ログ - 透華「ハギヨシ」ハギヨシ「ここに」 -SS速報VIP

過去ログ - 透華「ハギヨシ」ハギヨシ「ここに」

↓ 1- 覧 板 20

33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/01(金) 17:41:06.68 ID:mh+uxxeAO
もしやあのスレの>>1か……！？

乙、これからも期待してます

34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/01(金) 22:42:55.62 ID:u4olxq4SO
よすよす

35: ◆hruklyol.U[saga]
2013/03/02(土) 01:04:53.21 ID:0e1HH48X0

「そしてお姫様は、勇者様に助け出されて末永く幸せに……あら」

ランプから仄かに漏れる、幻想的な薄明かりが少女の手元を照らし出す。

以下略

36: ◆hruklyol.U[saga]
2013/03/02(土) 01:06:16.65 ID:0e1HH48X0

部屋の角に置かれた姿見の前まで歩く。
寝間着の皺や頭髪の乱れを軽く直し、鏡の中の自分に向かって二度三度と笑顔を作る。
そんなことを十分近く繰り返して、ようやく少女は納得がいったらしい。
満を持して、優雅に典雅に指を鳴らす。

以下略

37: ◆hruklyol.U[saga]
2013/03/02(土) 01:07:07.19 ID:0e1HH48X0

〈絵本と執事とお嬢様〉

以下略

38: ◆hruklyol.U[saga]
2013/03/02(土) 01:08:28.83 ID:0e1HH48X0

「すう……すう……」

「まったく……これで私よりも早生まれだと言うのだから、世界はまこと、不思議と不条理に満ち溢れていますわ」

以下略

39: ◆hruklyol.U[saga]
2013/03/02(土) 01:11:58.63 ID:0e1HH48X0

「無論、拍手喝采褒め奉っております」

「どうだか。その言い草がまず怪しいですわ」

以下略

40: ◆hruklyol.U[saga]
2013/03/02(土) 01:13:58.19 ID:0e1HH48X0

ページの端がところどころ擦り切れたこの絵本は、他ならぬ透華が幼少期に好んで読んでいたものだ。
悪い竜にさらわれたお姫様を勇者が救い出すだけの、捻りもなにもないストーリー。
それでも幼少のみぎりから派手好きで目立ちたがりだった透華には、絵本の中の勇者の金ぴかの鎧が、実にまぶしく輝いて見えたものだった。

以下略

41: ◆hruklyol.U[saga]
2013/03/02(土) 01:17:46.86 ID:0e1HH48X0

「実を申せば、私が幼心に最も深く感銘を受けたのは、ハッピーエンドの物語ではないのです」

「まあ。そのようなことを口籠っておりましたの？　私の器も狭量に見られたものですわね」

以下略

42: ◆hruklyol.U[saga]
2013/03/02(土) 01:19:51.40 ID:0e1HH48X0

透華の記憶を補足するように、執事が要諦を掻い摘む。

『とある山の中に、一人の赤鬼が住んでいた。

以下略

304Res/182.80 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ