過去ログ - 京子「サイレンの音だ・・・」
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/02(土) 01:21:07.04 ID:r9wzDr+t0
とりあえず逃げなければ。だが、倉庫の周りは今までとは違う屍人だらけ。近くには廃車。綾乃は逃げる手段を考える。だが、何も思い浮かばない。倉庫から出たら必ず誰かに見つかる。だからといってこのままここにいるわけにも・・・

ウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーンンンン

突然サイレンが鳴る。耳に劈くこの不快な音。そして今まで以上の頭痛がする。

綾乃「なんなのよこれぇ・・・・・・」

ガンッ!!

やってしまった。倉庫の壁に頭をぶつけた。かなりの音が鳴った。そして案の定、倉庫を取り囲むように屍人が集まる。

屍人「フクラハギッ!」

屍人「ギャギャギャギャ!」

もうだめだ。この屍人達は離れそうもない。一生この中で待つしかないのか?のどが渇き腹も減った。どうすることもできない。

あかり「せんぱいぃぃ・・・あかり、もうだめです・・・おなかすいたし・・・こわいし・・・頭も痛いです・・・」

何とか逃げ切る方法はないのか。綾乃は倉庫の中を見渡す。

綾乃「これは・・・これがあれば・・・」

綾乃は決心した。このまま二人でここにいてこのサイレンの音に負けて死ぬよりも、幾分かはマシな作戦を考えた。この作戦を実行するには命を投げ出す必要がある。でも、二人で死ぬよりはいい。

綾乃「いい赤座さん。外で大きな音が鳴ったら、すぐここから逃げるのよ。」

あかり「えっ・・・?どういうことですか・・・?」

綾乃「ちょっと待っててね。」

綾乃はあかりを置いて倉庫から飛び出す。当然たくさんの屍人に見つかったが、最後の力を振り絞り、廃車へ向かう。

綾乃「こっちよ!!捕まえてみなさいよ!!」

綾乃はなるべく屍人を引き付けた。あかりが少しでも簡単に逃げ出せるように。
廃車に到着してすぐに給油口を開けた。そして、さっき倉庫内で拾ったマッチに火をつける。

綾乃「大丈夫よ赤座さん。私が、必ず守ってあげるからね。」

マッチを給油口に投げ込む。綾乃は強く目を瞑った。

・・・

数秒待っても何も起こらない。

綾乃「何で・・・?何で爆発しないの!?」

もう一度マッチに火をつけようとしたが、それは屍人によって阻止されてしまった・・・

終了条件未遂


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