2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/02(土) 20:16:46.90 ID:3lewGuBR0
---謁見の間---
隊長「執政殿!勇者殿をお連れしました」
執政「国王様。見えた様です」
国王「うむ。通せ」
執政「勇者殿。国王の面前へ。隊長は外で待て」
隊長「ハッ」ビシ
国王「よい。隊長も同席せよ」
隊長「ハッ」
国王「勇者よ近こう寄れ・・・」
勇者「はい」スタスタ スッ
国王「よくぞ始まりの国へ参られた」
国王「勇者の所存は聞いておる。ゆっくり休んで行かれるが良い」
勇者「はい。本日、始まりの国王様に謁見に来たのには訳があります」
国王「申せ・・・」
勇者「終わりの国の事でございます」
国王「やはりその事か」
勇者「旅の道中、噂を聞きまして」
勇者「かの国は魔王軍に3日で飲まれたとの事」
国王「ほう!!3日とな?かような軍国が・・のぅ」フフ
国王「終わりの国が戦争状態になってもう長いが・・・飲まれたとはのぅ・・」
勇者「はい魔王軍は軍力を増強しさらに伸びつつある様です」
勇者「これは噂に過ぎませんが・・」
勇者「気になるので終わりの国へ出向こうと考えております」
国王「ふむ、それは良い考えだ」
国王「いよいよ勇者が旅立つという訳か」
国王「国を挙げて支援せねばならんなハハ」ニヤ
国王「出来る限りの支援は約束しよう」
国王「執政!良きに謀らえ。勇者の扱いわかっておるな?」
執政「かしこまりました」
国王「して・・・勇者よ」
国王「そなたが勇者に選ばれて2年だったか・・成果を聞かせよ」
勇者「はい」
勇者「辺境の村より選出されて最初の1年は武術の訓練をしておりました」
勇者「師匠は退役した終わりの国衛兵隊長だと聞いています」
勇者「訓練を終えた後、師匠は故郷へ帰ると申していました」
勇者「その後の消息は聞いておりません」
勇者「残りの1年は、武術の実践と仲間を探す為に放浪に出ておりますが」
勇者「未だ仲間は得ておりませぬ」
勇者「放浪の折に終わりの国の噂を聞きここに参った訳で御座います」
国王「ふむ・・まだ成果は出て居らん様だな」
国王「まぁいたしかたない」
国王「隊長よ!」
隊長「ハッ」スチャ
国王「確か近く武闘会があったな?」
隊長「ハイ!明後日に御座います」
国王「そうだったか・・」
国王「勇者よ我が国の武闘会で腕を試してみてはどうか?」
国王「良き仲間が見つかるやもしれん」
勇者「・・・」タラリ
隊長「・・・」ニヤ
国王「隊長よ。勇者を任せた。失礼無き用心得よ」
国王「執政!勇者に武器と金貨を与えよ」
国王「後に魔王軍対策本会議を開く。各官僚を招集せよ」
国王「勇者には我が城での全行動を許可する」
国王「勇者・・ごゆるりとして行かれよ。下がってよい」フフ
勇者「ありがとう御座います」スクッ
隊長「付いて参られよ」スタスタ
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