過去ログ - 球磨川『僕は悪くない』 まこ「いや、どう考えてもおんしのせいじゃろ」
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241: ◆nWvtlcp.cc[saga]
2013/03/17(日) 00:46:54.18 ID:/kIEL23Ro
球磨川『やあ、清澄高校団体戦優勝の立役者のお帰りだよ!』

球磨川が控え室に戻ると、皆が口々にお疲れさまと声をかけた。

球磨川『なんか反応が悪いなぁ。って、まこちゃん、何これ?』

まこ「最後の半荘の説明は後でしてもらうとして、まずはそれを見てみい」

まこに手渡された紙を見ると、どうやら今大会の戦績表のようだ。

まこ「和了率0%、放銃率85.1%、最大放銃点50,700点、半荘での失点200,000点……」

まこ「どれもこれも今大会でのワーストどころか、歴代大会でもぶっちぎりの最低戦績じゃ」

まこ「この成績を上回る……、この場合は下回るになるんかの? 下回る者はおそらくこの先も現れんじゃろうな」

苦笑しながらのまこの言葉を、球磨川は戸惑いの色を浮かべながら聞いていた。

球磨川『ええっと……、つまり僕はこの大会で何者にも負ける成績を叩き出したってことかな』

まこ「そうじゃな。そして球磨川先輩は、何者にも負けた人は、いったい何に勝ったと言えるんじゃろうな」

まこの言葉に、球磨川はひょいっと肩を竦める。
それを見ていた皆には、この先の彼の言葉が想像できた。
そして、すっきりしない気分を完全に解消してくれるであろう、彼の言葉を待った。

幾分かの間をおいて、薄っすらと笑みを浮かべた球磨川は、

球磨川『また勝てなかった』

当然のように受け入れた表情で、そう呟いた。



終わり


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