過去ログ - 袋持ち「それでは行くとしますか」読書家「はいはい」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/03(日) 23:20:06.14 ID:Uszuorj00
読書家「……ふむ」

書記「まぁ、君のとってこれは難しい話だろうね。
   今までに無かった大きな変化が君にもたらされるはずだ。
   そう、今までに感じた事の無い葛藤や、欲望の渦に呑まれそうになりながらも、君は理性という名の岸にしがみつく事が出来るのかな?」

袋持ち「どうだどうだ?
    悪い条件じゃないだろう?」

書記「ふふ、君は成長しているかどうかを調べることも無く、この難関に立ち向かうことになるわけだ。
   私の忠告通り早くに『世界の童話』を借りて、己が成長に耳を傾けるべきだっただろう。
   真に残念だが、もうそれを試す時間は無いわけだ。
   さぁ、どうす―――」

読書家「別に構いませんよ。
    それでその本が読めるならお安いご用です」

袋持ち「お〜、いい奴だなお前。
    しかし、今すぐ動いては危ないからどうするべきか」

読書家「書記」

書記「何でしょうか。
   本の貸し出しでしょうか?」

読書家「なんで少し機嫌悪くしてるんだ。
    まぁ、それは置いて置いてだ。
    そいつを夜になったら家に連れてきてくれ」

書記「なぜでしょうか?
   私にはこの保管庫を管理する義務が……」

読書家「連れてきてくれたら、ここで本を借りるのを一カ月は続けてあげるよ」

書記「お任せください。
   夜、ほとぼりが冷めた頃にお伺いいたしますので」

袋持ち「おおー、なんという交渉術」

読書家「これ、交渉術なんて言えないけどな。
    それじゃ、俺は家に戻って準備しておくから」

袋持ち「おお、楽しみだ」

書記「君の趣味趣向がどういったものなのか――」

読書家「それじゃ」





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