8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/03(日) 22:04:35.68 ID:y8XKonFyo
「お前ら、ごちゃごちゃ言ってんじゃねえ!」
真と響が世間話のように気軽に話しているところに、男たちの一人が騒がしい声をたてる。
どうやら、彼も、その他の男たちも、いきなりの響の出現に気を取られていたようだ。
おかげで、それまで真にあびせかけていた罵声や怒号を途切れさせていたのだった。
その声に不愉快そうな視線を向ける響。
だが、男たちは睨みつけてくる響の態度を嘲り笑うだけだった。
少女一人が加勢に現れたくらい、どうとでもなると思っているのだろう。
とはいえ、さすがに騒がれては厄介と思ったのか、男の内の一人が、じりじりと響に近づいている。
逃亡を防ぐためであろうか。
「自分がやろうか?」
近づいてくる男をじろじろ見ながらそう言うのに、真が笑って手を振る。
「いや、必要無いよ」
「そうだぜお嬢ちゃん。こっちのオトコオンナを片付けた後でお相手してやるよ」
「オトコオンナって……。何度も言ってるけど、ボクは平和主義者なんだ。争わずに済ませたいんだけどな」
そう言って真が男たち――やくざ者に向き直った途端。
「うるっせえんだよ!」
男の一人が叫びと共に拳を振るった。
「問答無用かあ……」
「ぐっ」
真に殴りかかった男が苦鳴をあげる。
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