過去ログ - シャットアウラ「ここは……」冥土帰し「病院だね?」
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◆ZgrUZfIj..
[sage saga]
2013/03/11(月) 00:32:10.72 ID:XIvzdAda0
二日後の朝……
「昨日の夜はお盛んだったようだにゃー」
「何を言っているんだ?土御門くんは」
上条の机を囲んで談笑する土御門と上条。珍しく遅刻してきた青髪ピアスが学生鞄を投げ捨てて、上条の机へ集まった。
「どうしたんだ?」
「いやー、綺麗なお姉さんに道訊かれて案内してたらこんな時間になっててなー」
土御門と上条は嘘だな、と決めつけて昨晩の上条について語り合う。
土御門と上条の部屋は隣同士で、ただでさえ不遇の無能力者。それもそんなのが沢山集まる底辺校の寮の壁なんて薄いにきまっている。
壁越しに会話が聴こえてくるのだ。
上条の部屋には三人の年頃の娘が居候していて、土御門はげんなりしていた。
エンデュミオンの時の黒鴉部隊リーダーをも上条勢力に加えたのか……と。
フロイラインも最近、上条勢力に入ったし巨大過ぎる組織になりつつある上条勢力。
世界中の魔術結社の格好の的であるに関わらず、その組織図が第三次世界大戦以降に把握出来なくなったがため不容易に襲撃などが出来ない始末。
土御門としては頭を悩ませる一番の問題だろう。
その組織を無意識に作った張本人がこんな所で談笑できているのも奇蹟に近い。
「カミやん、またあれか。フラグ立てたんやろ?土御門くんの反応でわかったわ……」
「立ててねーよ!」
「嘘つくなよカミやん。夜中にあんな声やこんな声が風呂場から聴こえるんだにゃ―……回してやがるぞ」
「はぁ!? カミやん絶倫やん!恐ろしいわ!」
「そんな事恥ずかしげもなく大声で叫ぶな!」
辺りの視線が上条に向けられる。
吹寄制理の冷たい視線を感じ取ると、上条は机に顔をうずめた。
それを見て、土御門と青髪がにやにやと笑っている。
辺りは微笑ましくそれを見ていたが、予鈴が鳴るとそれぞれの席に戻っていく。
予鈴と共に入ってきた担任――月詠小萌は教壇に設置された椅子へ乗って名前を呼んでいく。
上条は「はーい……」と元気がない声で返事をして、クラスメイトからヒンシュクを買った。
「今日は一大ニュースがあるのですよ!」
上条は体を起こしてその一大ニュースとやらに食いついた。
「転校生がやってくるのですよ!」
教室がざわめきだした。青髪ピアスは女でありますように!と祈っていて、女子は格好良い男子でありますように!と祈る。
小萌は得意気な表情を浮かべて、宣言するように言った。
「子猫ちゃんは残念でしたー!喜べ野郎共!、では転校生ちゃんどうぞ!」
クラス全員が固唾を呑んだ。入ってきたのは麗しい大和撫子というにふさわしい女の子。
男子は心のなかで発狂していたが、上条だけは違う意味で発狂したかった。
黒板の前にたって、自己紹介を始めるときに上条はその人物を再確認した。
「シャットアウラ!なんでこんな所に!」
「上条当麻、言ってなかったっけ?上条当麻の高校の教師に会って事情を話したら転校の準備を進めてくれたって話」
「……そんなの聴いてない……」
「こんにちわ、私はシャットアウラ=セクウェンツィア。今は上条当麻の家に居候している。学校というものが久しぶりで、緊張しているがよろしく」
クラスが湧いた。それは誰もが驚く歓迎ムードで、シャットアウラは拍子抜けしていた。
そして向けられる冷たい視線。上条は愛想笑いを浮かべていたが、青髪含めた複数の男子の指が鳴った。
「カミやん……フラグ、立ててたやな」
「上条……俺らの春を根こそぎ奪いやがって。ぶっ殺してやるよ」
「燃やし尽くす、全てを蒸発させてやる。今日はお前の焼肉でパーティーだよ」
嫉妬に燃えた男子たちが上条の机のまわりにやってきた。
そして上条は虚空に向けて叫んだ。
「不幸だぁああああ!!!」
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