過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 9クール目【仮面ライダー】
1- 20
926: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/03/06(水) 02:10:12.58 ID:+r1jSDyEo

京太郎「……はは、嘘だよな」

京太郎「まさかそんな訳……ないよな?」


 小屋から顔を覗かせた、そこに居たのは。
 傷だらけで倒れる仮面ライダースカルと。
 そして、空色のライダー――仮面ライダー――否、ミュージアムの処刑人のナスカだ。

 最悪だ。本当の本当に、最悪だ。


 思わず誰かを怒鳴りつけたくなった。
 何もかもの過去が、京太郎を取り囲んで。
 それから、鎮めようとしているとまで感じられる。

 仲間を作った。色々な人と打ち解けた。色々な人を助けられた。
 自分も戦う為の力を手に入れた。成長できたと思った。これからも進んでいけると思った。

 そこで――そうして京太郎を絶頂まで押し上げて。

 その梯子を外して、蜘蛛の糸を切って、絶望に叩き込まれる瞬間を眺めているのだ。
 お前の罪は許されないと。
 絶対に忘れないと、そう言われている気がした。


京太郎(クソッ! クソッ! クソ――ッ!)

京太郎(そんなに俺が憎いんなら、俺を狙えよッ!!)

京太郎(なんで――また、こんな悪夢を……!)

京太郎(どうして、どうして俺から仲間を奪おうとするんだよ……!)

京太郎(なんでも、また俺にこんな選択を……)

京太郎(俺の行動で、誰かが死ぬような場面を繰り替えさせるんだよ――――!)


 叫びだしたい衝動を堪える。
 冷静に何とか、今自分が使える。自分たちの戦力を想定する。

 須賀京太郎――当然だ。
 江口セーラ――やむを得ない。
 神代小蒔――それしかない。
 新子憧――――仕方がない。


 あとはそれを、どう配分するかだ。

 ここに一人。
 テラーの相手か、カザリたちの相手に二人。
 残った方に、もう一人。

 そうすれば。倒す事は出来ずとも。
 逃走に集中すれば、なんとかやれなくもない。
 まだ、誰も死なないで済むのだ――。

 そう、あの日とは違う。まだ自分の手は、自分の力は届く範囲にある――。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/336.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice