過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】

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160:１ ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/03/06(水) 23:09:22.27 ID:EI98rnIto

　須賀京太郎が希望を信じたのか。
　それともただ現実を見たのかは定かではない。

　希望を信じたのなら、勝ち続けなければ先はなく。
　現実を見定めたのなら、残るのはただ揺るがない己が進むだけの日々だ。

　また――その現実とは、果たして現実だったのだろうか。

　現実を見て、最善の選択をしたつもりでありながら。
　その現実とは、己に都合が良いだけの幻想にすぎやしないだろうか。
　そしてその現実が破れたのならば。
　須賀京太郎は、何もかもに絶望する。幻想にも、現実にも、己自身にも。

　……まあ、結局は早い話がこういう事だ。

　勝てば、勝てさえしたのならば――彼は全てを得る機会が与えられて。
　破れたのなら、全てを失う。或いは今の自分から変わらざるを得なくなる。
　至極単純な話である。

　この先が――どうなるのか。

　それは神のみぞ知ると言いたいところであるが――生憎とこの物語に神はいない。
　奇跡など存在せず、英雄などおらず、幻想などない。

　立ち向かった人間が「呪い」を克服できるのか。
　それとも「呪い」に飲み込まれてしまうのか、新たなる「呪い」を得るのか。

　それは、誰も知り得ない。

京太郎「……って事だ、頼む、憧！」

京太郎「はい、はい！　お願いします、小蒔さん！」

　スカルが何とかナスカ相手に持ちこたえている間に。
　須賀京太郎は、新子憧と神代小蒔に連絡を取った。
　二人には、大星淡――ゼロノスの援護を頼んだ。

　そして、隣で眠りについていた江口セーラを叩き起こす。
　というか、京太郎が触れる前から、江口セーラは戦闘音で目覚めていた。
　ドライバーをセットし、セーラへと呼びかける。

京太郎「セーラさん、あなたはＷの――白水先輩と鶴田先輩の元に向かってください」

京太郎「あの二人は今、テラーと戦っています！」

セーラ「了解、場所は――」

　問いかけるセーラに、即座に場所を伝える。
　アクセルへと変身を完了した彼女は、わき目も振らずにその場へと移動を開始した。

京太郎「俺は――アイツの相手を……！」

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