過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】

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331:１ ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/03/07(木) 02:37:27.69 ID:1aYYZvbqo

京太郎「あんたがなんで戦ってるとか――そういうのは知らない」

京太郎「どんな事情があるのかもわからねー。本当はどういう人間なのかもまったく……」

京太郎「あんたなりに、そんな姿になってまで人を護りたいと思っているのかもしれない」

　話しつつ――鳥のコアを３枚、ドライバーに挿入する。

　目の前の存在。
　仮面ライダー――否、ミュージアムの処刑人ナスカ。

　その正体は、自分と同じ高校の出身者。
　交流はない。だが、名前は知っている。何度か壇上で話しているのも見かけた。
　また、同じ部活の先輩、竹井久が学生議会長であったので、
　その関係で、なんとなく向こうも振り回されているのかな――などと勝手な親近感を抱いていた事もある。

　そして、あの時の財団Ｘの白服との会話。

　今は敵対しているが、相手にも事情がある。
　人を傷つける事を選びながら、それでもミュージアムの下に使え、
　だけれども、生徒を護るためならそれすらも裏切るという覚悟を聞いた。

　悪い人間ではないと思いたい。に
　いや、信じたかった。何か事情があるのだと。

　でも――最早。

京太郎「そんな事は、関係ない」

京太郎「俺は――あんたを倒して、スカルを助けて」

京太郎「そんで淡を助けに行って、カザリとアンクのバカをブン殴る」

　握りしめた拳を解して、オースキャナーを握る。
　時間がないのにこうして話しているのは、スカルが立ち直るだけの時間を稼ぐため。
　そして、自分自身を鼓舞して覚悟を決める為。

　ここから先は、死地だ。
　いつもそうであったが――それを超える、なおさらの死地。
　己は一手たりとも仕損じれない。未来を守るために。

　それから――やおらスキャナーを握り、ベルトに翳した。

京太郎「あんたの事情は知らない。それはあんたのエゴだ」

京太郎「だから――俺も自分のエゴを通させて貰う」

京太郎「――変、身ッ！」

　――タカ！　――クジャク！　――コンドル！

　――タジャードールー！

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