過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】

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378:１ ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/03/07(木) 04:09:43.88 ID:aJET2M0zo

　そして、彼から信頼を受けて。
　普段自分が使っていたそれとは違うナスカメモリと、試作品のドライバーを受け取って。
　彼から、ガイアインパクトの計画を聞かされた。

　それを聞いたとき、正しさを感じた。
　ああ、この為になら――自分は戦ってもいいと。
　ちゃんとした気持ちを以って、戦えるのだと。

　それから殺した。殺しに励んだ。大勢殺した。
　手に沁みついた血の匂いは、気にならなくなっていた。

　あの、仮面ライダーＷというのは殺せなかった。
　残念だった。もっと大きな力が必要だと思った。
　あれを殺して、ミュージアムの為になろうと思っていた。
　だけれども――。

　あるとき出会った財団Ｘの男に提案された。
　南浦琉兵衛の計画には穴があると。ガイアインパクトに必要なパーツが不足していると。
　そして、聞いてしまった。

　自分の学園の生徒が――通うはずの生徒が。
　その贄として、捧げられる事になるのだと。

　聞いたときに、血が沸騰した気がした。
　どれだけ殺したとしても、学園生には手を出さなかった。
　時には、学園生に売りつけた販売員を処罰もしていた。

　それなのに――どうして。
　なぜ、そんな事が。

　許せなかった。
　だけれども確かに男の言う通りで。それが居なければ、ガイアインパクトは行えない。
　天秤にかけるしかなかった。
　学園生か、それともミュージアム――南浦琉兵衛か。

　そして、結局は……。
　内木一太は、ミュージアムに味方する事を決めた。
　彼の計画は重要だと思っていた。命を捧げるに値するほど。
　だから、仕方がないと割り切る事にした。

　でも――はたして。
　割り切るだけで、良いのだろうか。

　出来る事を、すべきではないだろうか。
　故にそう思ったから、男の提案に乗った。
　仮面ライダーすべてを集めれば、学園生を開放するという約束に。

　ライダーの一人――須賀京太郎が、清澄の麻雀部出身で。
　そして学園生と知っても気持ちは変わらなかった。
　邪魔になるんだったら、倒して、財団に渡してしまえばいい。
　一度目は見逃したが、次はちゃんと倒して止めをさせ――ではない。回収すればいい。

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