過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】

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400:１ ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/03/07(木) 06:37:31.94 ID:++dOtzflo
>>399の選択：２

一太「は、は……確かに君の、言うとおり……だな」

　人である部分が失われてきていたはずの、内木一太の。
　その生体コネクタによる浸食が――止まった。
　辛うじて、顔の半分。
　片側だけを残して、内木一太は踏みとどまった。

　まさしく――京太郎の考えた通り。
　已（すんで）ではあるが、内木一太は踏みとどまったのだ。
　逃げる事など許さないという、須賀京太郎の言葉で。

　火傷――即ち罪の証も同然であるが。

　火傷に覆われたかのごとき姿となりながらも、内木一太は辛うじて生還した。
　まさしく辛うじて。
　秒読みの命だが、それでも秒は残っている。

　すべてを燃やしきるまで、楽になるなど許さないと。
　罪人が報われる事があってよい筈がないという、京太郎の言葉通りに。

京太郎「……これで、一発だ」

京太郎「あんたがやってきた事が何だかは俺は知らない。だから任されてもしょうがない」

京太郎「やりたいなら、自分でやれよ」

京太郎「……最後の最後まで」

一太「ああ……確かに、分かったよ」

　渡されようとしていたロストドライバーと、ウェザーメモリを突き返す。
　ついでに、拾い上げたナスカメモリも。

　それから、京太郎の連絡先を投げた。
　何かあったのなら――彼が真に新道寺を助けようと行動したのなら。
　その時は、自分の手が必要になるだろうと考えて。

一太「……須賀くん」

京太郎「なんだ……いや、なんですか？」

一太「……ありがとう。このままだったら僕は、また逃げるところだった」　

京太郎「……どーも」

　そのまま、ライドベンダーに跨る。
　ナスカは倒した。それならば次は、別の場所に向かわねばならない。
　立ち止まっている暇などない。

　最後の最後まで、妥協せずに動き続けなければならない。

京太郎「……スカル」

京太郎「いや、染谷先輩。乗ってください」

まこ「――！？　あんた、いつから……？」

京太郎「後輩って言われて、広島弁の人なんて他に知らないっすよ」

京太郎「正直……半分は勘でしたけど」

京太郎「でもどうやら、染谷先輩は見つかったみたいですね。本当にそうだったとは……」

まこ「……」

京太郎「……事情は、後で話して下さい。まずはあいつら、助けに行かないと」

まこ「お、おう……分かった」

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