過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】

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428:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/07(木) 07:34:14.60 ID:NMRpKHbs0
「そこのご両人、朝から仲良いねぇっ！」

　

未だに続いている良悟とかりんに向かっての野次が飛んだ。
ぴたっとかりんの声が止み、声の主に向かって「仲良くなんかないっ！！」と怒鳴り、良悟からも「あんな男女と仲良くなってたまるかぁっ！！」と怒鳴り声が飛んだ。

２人から怒鳴られたのは、赤縁の眼鏡と明るめの茶髪がチャームポイントだと自称している佐倉信祐（男子６番）で、クラスのお調子者であるという役割を今も発揮している。
横では信祐の母方の従弟である隅谷雪彰（男子８番）も楽しそうにからからと笑っている。
２人は揃って陸上部に所属しており、今はクラスの優等生で同じく陸上部選手の高井愛美（女子１３番）に叱られている。
真面目に練習しろ、とでも言われたのだろう。

春日宮中学校のグラウンドはとても広い。
様々な部がそれぞれ朝錬に励んでいる。

馨は少し離れた場所からにあるサッカーグラウンドを見た。
男女サッカー部がそれぞれ活動をしているが、丁度湧井慶樹（男子２０番）の後頭部に河本李花子（女子１０番）が蹴ったボールが直撃し、口論が始まった。
２人はいわゆる犬猿の仲なので周りも慣れているらしく、慶樹の近くでシュート練習をしている梶原匡充（男子４番）も、特に気にした様子もなくボールをゴールに蹴っている。

紫乃と駿一のいる野球部に目をやると、ノックを受けている多田尚明（男子１１番）がその大柄な体を機敏に動かし見事なボール捌きを見せていた。

その横で筋力トレーニングに励んでいるのは水泳部だ。
全員が浅黒く焼けた肌をしているが、人一倍黒く焼けているのは津村翔平（男子１２番）で、本人曰く塩素で色が抜けたという髪と顔色が大差ない。

端の方にあるバレーボールコートでは、加古美里（女子７番）が細身で長身の体を生かした見事なアタックを決めていた。

「こら、馨、とっとと練習するぞ！」

良悟に怒鳴られ、自分がかりんと口喧嘩を始めたからできなかったんじゃないか、と心の中で思いながらもコートに戻った。

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