過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】

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453:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/07(木) 12:04:47.66 ID:NMRpKHbs0
プログラム中だが、和やかな食事の時間のはずだった。
しかし、川西亜由子（女子四番）が、突然苦しみ始めた。
嘔吐した後、吐血し、そのまま息絶えた。

「亜由子、亜由子…ッ！！？」

江南佳菜彩（女子三番）が、亜由子の体を揺すりながら泣き叫んで名前を呼ぶ。
だが、亜由子からの返事はない。
限界まで見開かれた目は血走っており、口からは血の色が混ざった泡を噴き、もう、ぴくりとも動いていない。

「佳菜彩ちゃん、ちょっとどいて」

篠宮未琴（女子特別参加者）が亜由子に縋る佳菜彩をどかせ、亜由子の傍らに膝をつき、青ざめている亜由子の頬にそっと手を触れた。
その手を首筋へと動かし、少しずつ手をずらしてはじっとすることを数回繰り返し、やがて手を離して首を横に振った。

「脈がないよ…死んでる」

「アユ……アユ、何で…？」

啜り泣く佳菜彩の肩を抱きながら、東海林至（男子十番）は魂の抜けた力無い声を出し、茫然と亜由子を見下ろしていた。
大好きな仲間の１人の死を受け入れられていないのか、涙はない。

「何で、何でアユが……？」

北修司（男子四番）は、大きな体をがちがちと震わせて言った。
震えた手が当たり、スープの器がテーブルから落ちて音を立てて割れた。

未琴は立ち上がり、三様の表情を浮かべている三者に順に視線を送った。

「毒…じゃなぁい？」

全員の顔色が、変わった。

この密室で、毒殺。
犯人はこの中にいる誰か、となるのは当然。
自分から目を逸らせなければ。

「毒って……このスープに…毒が入ってた…って…こと…？」

佳菜彩の嗚咽交じりで発した言葉に真っ先に反応したのは、修司だった。

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