過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】

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482:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/07(木) 17:41:41.90 ID:NMRpKHbs0
進藤と足立が高笑いをした。
この２人は性格が似ている、田中はあまりの騒がしさに溜息を吐いた。
そして、足立の手から資料を取り返し、西尾に渡した。

「お前は？」

「オレっスか？
　そりゃあもう、一目見た時から決まっていますとも！！」

田中は顔をしかめた。

西尾には、ある好みがある。
名付けるなら少女少年趣味、要は可愛らしい中性的な顔をした少年が好みだ。
それを知ったのは、初めて西尾と一緒にこの仕事をした時だ。
あの時は、気に入った男子生徒の写真を持って帰っていた。

「で、誰なんだ？」

「そりゃあもう男子１８番・美作由樹君でしょう！！
　あの可愛いけど毒がありそうな笑顔、白い肌…たまんないっス！！
　あんな上玉、皆川玉樹君以来っスよぉ！！
　名前の可愛さもなかなか、ナイス名付け親！！
　それに個人資料見ました！？
　クラスの友達からは“ユキちゃん”って呼ばれてるんだとか！！
　だっはー！！　オレもユキちゃんって呼びたい！！
　最初に呼び始めたの、誰なんスかね？
　ナイス呼び名、感謝状を贈りたい！！」

ああ駄目だ、もう戻ってこない…

田中は何度目かの溜息を吐いた。
騒いでいた進藤も足立も既に静かになり、哀れんだ目で西尾を見ていた。
その視線に気付いていない様子で、西尾は語り続けている。

「あ、そういえば…西尾…」

進藤が別の世界に行きかけている西尾に声を掛けた。

「ほら、その皆川君の写真…持って帰ったよな？
　あれ、どうしたんだ…？」

西尾が一旦口を閉じた。
そして、怪しげな笑みを浮かべた。

「フフフ、そりゃあもう引き伸ばして部屋の壁に貼ってありますとも！
　一度見に来ます？」

「あぁ…いや、いい」

いつもハイテンションの進藤も、さすがに今は引き気味だ。

「あ、ユキちゃんの写真もくださいね！
　２人並べたら…ああ、考えただけでパラダイス…！」

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