過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】　京太郎「……変、身ッ！」　１０クール目【仮面ライダー】

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696:１ ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/03/08(金) 04:23:48.88 ID:twgEbfXeo

　――《Ｔａｋａ》！　――《Ｋｕｊａｋｕ》！　――《Ｃｏｎｄｏｒ》！

　――《Ｇｉｎ》！！　――《Ｇｉｎ》！！　――《Ｇｉｎ》！！　――《Ｇｉｇａ　Ｓｃａｎ》！！

　唐突に――それは、訪れた。
　超音速での飛行。上空からの襲来。

　バイク――染谷まこ、仮面ライダースカルを乗せたライドベンダーがヤミーの群れに突入する。
　それを陽動にした攻撃。超上空からの空戦エネルギーを全て乗せた一撃。
　炎を纏って、一直線にカザリの元まで飛び込んだ。

　必殺、であったはずだ。
　ああ、確かに必殺だった。

カザリ「君なら……そう来ると思っていたよ、オーズ」

アンク「ふん、そいつは……元々俺のメダルだ」

　その相手がカザリでなければ。
　この場にアンクがいなければ。

　須賀京太郎の、渾身の一撃はしかし。
　哀れに――その地面を吹き飛ばし、陥没させるに留まった。
　カザリとアンクをその穴……クレーターの中に。
　ウヴァとヤミーを外に置き去りに。

　炎の壁が、二つを隔てた。

カザリ「今の一撃、ひょっとして僕を殺す気だった？」

京太郎「……」

　迸る炎の中、あの日別れた仲間がついに対面する。

　京太郎は無言で拳を握りしめた。
　対するカザリは軽く構えて。
　一方のアンクは不機嫌そうに腕を組む。

　上空から視認した、それ。
　ウヴァに嬲られる大星淡と、カザリに叩きのめされる神代小蒔。
　その瞬間、須賀京太郎は激怒した。

　本来ならばここは、ゼロライナーを動かすために屑ヤミーを焼き払うべきであっただろう。
　そして、カザリとアンクの真意を問いただす。
　神代小蒔も、大星淡も、新子憧も、染谷まこも逃走可能にした状態で。

　だけれども――だ。

　眼下で行われていたあまりの暴虐に。
　京太郎はたまらず、必殺技を敢行した。

　止めなければならない。
　助けなければならない。

　それだけで頭は、一杯であった。

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