過去ログ - 青空の下、ゾンビ少女たちのダンスホール
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◆pJfUcGPPU.
[sage saga]
2013/04/21(日) 19:44:57.36 ID:elqTadiAo
ミズホ「本当にそう?すごく、顔色が、悪い…」
プーケ「ナんでモナい、何もなイィんダヨォ、ダカら、心ン配しなクて大ジョう夫だかラ、寄ルナ……」
手を振るプーケの目はくるり、と裏返り、口が開いて舌がだらり、とだらしなく垂れる。
がく、がく、と【キャンサー】の脚が震え、プーケはその場にくずおれる。
ミズホ「プーケっ!?しっかりして!」
ミズホはプーケの肩を抱き、揺さぶる。
プーケはなおも、痙攣のような吐息を繰り返し、時々掠れた声で「大丈夫、寄るな」と呟く。
ミズホ「プーケっ!プーケっ!しっかり……しっかりして!プーケ!」
不意に、プーケの【めだま】が元に戻り、不自然な痙攣が治まる。
少しずつプーケの体に力が入っていき、すっかり元の状態に戻ったようだ。
ミズホ「良かった……大丈夫?いったい何があった……の……?」
プーケ「……」
プーケはゆらり、と立ち上がり、座っているミズホを見下す。
その眼には、微かに憎しみの色がこもっている気がした。
ミズホ「プー……ケ?」
プーケ「何で生きてるのよ?あんたは、私がくびり殺したのよ?死んでなきゃならないのに」
ミズホ「え……!?」
プーケ「はは、あぁ、そ。そーいうこと。アンデッドか……なんだってあんたと一緒に居るんだか知らないけどさ、もう、恨むのも無意味よね……
どうせあの人も死んでるんだろうし」
セリム「ちょっと待ってよ!プーケ、プーケよね!?何でそんなこと言うのよ、誰なの、あの人って」
プーケ「あーあーうるさい、面倒くさい、んじゃ、私はもう存在する意味も無い。ってことで、元通り死ぬわ」
セリム「待って……」
どさっ。
プーケは再び崩れ落ちる。
静かな顔で、まるで安らかに眠っているかのようだった。
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