5: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:26:16.92 ID:IvaGbYZyo
私は席を立ち画面を覗き込みながら声をかけてみた。
「今はどんな感じかしら?」
「あっ、えっと、今はオーラス29,300点持ちの2着です。トップとは4,500点差です」
突然声をかけられて驚いた様子の須賀君は慌てて私に説明を始めた。
「なるほど。とりあえず、続けて」
「あっ、はい……、と」
そう言ってるとそのタイミングで須賀君が聴牌したようだ。
『京太郎手牌』
34456m45667s22【5】p ツモ5m ドラ3m
『京太郎捨牌』
北中発九HG
12西
「リーチっと。部長、どうですか?」
画面の中で赤5筒を切ってリーチをしたタイミングで須賀君は若干期待の顔で私を見た。
メンタンピンドラ1のマンガン確定。
逆転できる手を作ったことを褒めて欲しい、顔にそう書いてあった。
まったく、本当にこの子はわかりやすい。だからこそ、少しいじめたくなる。
「うーん、残念! 100点はあげられないわねー」
「えっ」
自分なりには自信があったのだろう、少し残念そうな須賀君の顔を見て嗜虐心が刺激される。
悪い笑みが出そうになるのをぐっと堪えてパソコンを指差した。
「須賀君、赤5筒を聴牌まで引っぱっていたようだけど、なぜかしら?」
「えっ? だってくっつけば点数が上がるし」
「そうね、ドラを大切にしようって言うその考えは自体はそこまで悪くないと思う。ただ、今の状況は?」
「トップまで4,500点差のオーラスです」
「そう。すでにメンタンピンドラ1で点数が足りているし、待ちが愚形でも枯れてしまっているわけでもない。なのに赤5筒を引っぱってくっつきを待ち、これ以上点を高くする意味は?」
そこまでいうと須賀君は私の言いたいことがわかったのだろう。
教師に怒られた生徒のように――あぁ、この場合は間違いではないが――うな垂れた。
778Res/325.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。