7: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:28:09.86 ID:IvaGbYZyo
いくら指導に割く時間を取るつもりはないといっても、完全無視と言うわけにはいかない。
咲は中学からの付き合いとということもあり須賀君とは仲がいいし、優希も彼には懐いている。
意図的に仲間はずれにすると部が分裂してしまう。
蔑ろに扱いすぎて辞めてもらわれると士気に関わる。
つまり、今の段階で辞めてもらうわけにはいかないのだ。
ほどほどに餌なり飴なりを与えて部に留まってもらわなければいけない。
だからこうやってたまに軽く指導するのも餌のひとつだ。
話しに行くたびに嬉しそうな顔をするので、なかなかに効果的だと思っている。
「そうだ、須賀君。この後時間あるかしら?」
ちょっとがっくり来ている須賀君を見て、今日はもうひとつばかり餌を与えてみよう。
そんな気になった。
「はい、大丈夫ですけど……なんですか?」
「須賀君も基本的なところはわかってきたみたいだしね。牌譜の取り方を教えてあげるわ」
「牌譜、ですか?」
「えぇ。インターハイみたいな大きな大会になれば運営が牌譜を取ってくれたりするけど、練習試合や小規模の大会では学生が牌譜をとるものよ。覚えておかないとまずいわ」
「そう、なんですか?」
「えぇ、だ・か・ら。この後私じきじきに教えてあげるわ。嬉しい?」
思わずからかったような言い方になってしまう。
口元に笑みが浮かぶのが止められない。
おそらく彼の反応は……あぁ、ほら予想通り、慌ててる慌ててる。
「な、なんですかそれ。まぁ、でも、はい。教えてもらえるのは、その、ありがたいです。頑張って覚えます」
「うん、よろしい」
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