過去ログ - 輝子「3月9日」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/09(土) 15:07:31.97 ID:lq5rbuvco
「星さん、そろそろステージ入りお願いしまーす!」

「ふひゅっ! は、はい……!」

スタッフの指示にびくりとしてから、輝子は最後にもう一度振り返った。

来ない……か。

諦めて緞帳の下りたステージに上がろうとしたその時、

「――輝子っ!」

息せき切ってプロデューサーが走り込んできた。

「プロデューサー!?」

「はぁっ、はぁっ、遅れて、すまん……」

「あ、う、」

「はぁ、はぁ……、うっし。輝子、待たせたな」

息を整えたプロデューサーはまっすぐに輝子を見つめ、二言三言告げた。
それから輝子はステージに上がった。
照明が消え、闇のなかで目をつむる。

するすると緞帳が上がり、攻撃的な演奏が始まった。
スポットライト。
輝子は目を開いた。

「ヒャッハァーッ! ライブだ、ライブをするぜぇッ!」



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