過去ログ - 青ピ「僕はただの変態やで?」絹旗「そんなことは超分かってます」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 04:42:49.05 ID:fbGeCcdI0

浜面のことを思い出しただけでも不幸だというのに、絹旗の不幸はまだまだ続くらしい。

帰宅の一番の近道の裏路地を通った時、それは訪れた。


「絹旗最愛だな」


黒スーツにサングラス。

革靴まで黒と、黒尽くめの男が5、6人。

絹旗の名前を知っているところを見ると、ばったり会ったわけではないことが分かる。

面倒事に巻き込まれたと言わんばかりのため息をめいいっぱい吐いた絹旗は、問いかけるように男達に話しかけた。


「私に何か用ですか? こう見えて私も超忙しいんです。今から帰って超寝ないといけませんから」

「貴様を今から連行する。ついてこい」

「おやおや。あなた達は日本語が超分からないようですね?」


話し合う余地はないと判断した絹旗が、手に窒素で固めたメリケンサックを作る。

そんな絹旗の攻撃体制に気がついたのか、男達も拳銃を取り出した。

それを見て絹旗は鼻で笑う。


「私のことを超なめてんですか? そんなオモチャで倒そうなんて超頭イってるんじゃないでしょーーっ!?」


言葉が詰まる。

セリフを言い終わる前に、絹旗の脳内に激痛が走った。

演算が遮られ、自動窒素反射能力も切れてしまう。

再演算を試みるものの、あまりの激痛に簡単な計算すら出来ない状態だ。


「キャパシティダウン。聞いたことくらいはあるだろう」


能力者の演算能力を著しく下げる機械。

高位能力者であればあるほど、その脅威を増し、大能力者《レベル4》の絹旗にとってこれ以上にやっかいなものはなかった。


「(これは……超マズイですね……っ!)」


先ほどオモチャだといった拳銃も、こういう状況下となれば訳が変わってくる。

今の立ち位置、図らずとも絹旗の方が分が悪かった。


「抵抗すれば打つ。大人しくこちらに来い」


なす術もない。

ここは一旦従った振りをして、後で隙を見て逃げた方が得策だ。
絹旗の脳内で打算が行われ、足を一歩踏み出した。

その時だ。


「お兄さん達。女の子一人相手に五人係りっちゅうんはどうかと思うで?」


一人の救世主が路地裏に現れた。


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