過去ログ - 青ピ「僕はただの変態やで?」絹旗「そんなことは超分かってます」
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 22:00:09.71 ID:fbGeCcdI0

「超暇ですね〜……」

絹旗は一人、街を歩いていた。

ファミレスでのアイテムの集まりは麦野の言った通り本当にただの報告会だったらしくすぐに解散。

基本的に映画を見る以外趣味を持ち合わせていない絹旗なのだが、なぜか今の時期にやっている映画の本数がいつもより極端に少なく、まだ月の半分だというに全て見終わっていた。

もう一度見たくなるような良作もなかったのでレンタルビデオ屋にでも行って何か適当に借りようかどうか迷っているところだ。


「大体浜面のくせに私の誘いを断るなんて超生意気です」


中学生の絹旗がR15以上の映画を見れる理由。

それは浜面が偽造の証明証を作ってくれたからだ。

その因果か絹旗は何かしらあると浜面を従えてどこかに行くのだが、今回浜面は滝壺とデートがあると絹旗の誘いを断っていた。


「ファミレスでも終始いちゃついてますし、見てるこっちが超恥ずかしいってもんです……」


別段、純情というわけではないのだが彼氏のいない絹旗にとって幾分羨ましいものではある。

また絹旗も暗部に属しているとはいえ、中学生。

彼氏なるものにはいくらか理想が伴ってしまうのも無理はない。

優しくて、カッコよくて、強くて……あと自分より収入がいい、とまで条件がつくのは暗部にいる性なのか。

暗部にいる時点で収入は半端ではなく、一般的な中学生や高校生は勿論のこと、大学生や大人ですら簡単に稼げる額ではないというのに、更に好条件が付くとなるとそんな人物は一握りもいない。

ましてやそんな人物と絹旗が運命的な出会いをするというのは白馬の王子様が迎えにきてくれるレベルである。

もっとも、絹旗はまだそのことに気がついていないが。


「あ〜……なんかあのいちゃいちゃカップルのこと思い出したらビデオ屋に行く気が超萎えました……。今日は大人しく帰って寝ましょう……」


今の状態で一人ビデオを見ても惨めなだけだ。

そう考えて、絹旗の足はレンタルビデオ屋の方向から自宅に向かった。



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