過去ログ - 青ピ「僕はただの変態やで?」絹旗「そんなことは超分かってます」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 01:40:05.27 ID:fbGeCcdI0
「野郎共〜、子猫ちゃん達〜、HRの時間で〜す。皆席に着いて下さいね〜」


とある高校のとあるクラス。
学園都市の七不思議と言われるロリ教師、月詠小萌はいつもの通りHRの時間ジャストに教室へ入り、生徒に着席を促した。
小萌先生をこよなく愛する生徒達は誰一人として逆らわず、皆席に着く。
身体が隠れながらも教壇に出席簿を置き、専用の踏み台に登った小萌は教室を見渡した。


「上条ちゃんと青髮ちゃんは今日も来ていないんですか……」


ポツンと空く二つの席を確認し、不安そうな表情を浮かべると、すぐにまたいつもの表情に引き締め、出席簿を開く。
出席のチェックが並ぶ中、空いている席の数と同様に二つの列だけ空欄が並んでいる。
当然だが、空いている席と出席簿の空欄列の人物は共に同一人物だということは言うまでもないだろう。
クラスの問題児であるとともにムードメーカーでもあったその2人の長期欠席は小萌先生にもこたえるものがあった。
片方はよく事件に巻き込まれて入院し、もう片方は休むことなどないような生徒であったから尚更だ。

「まったく……。バカ2人はどうしてるんだか……。土御門、貴様はあの2人と仲がいいわよね? 何か知らないの?」

おでこ輝くクラスの委員、吹寄制理がもう一人の問題児にして上条と青髮ピアスの親友、土御門元春に問いかける。
目にはサングラス、学ランの下にはアロハシャツと、奇抜な制服の着こなしをしている土御門は、いつもの気抜けた調子で返事をした。

「俺は知らないにゃー。まぁどうせ上やんのことですたい。どっかで女の子にフラグを立ててるか、入院でもしてるだけだと思うぜい?」

手を頭の後ろで組んで呑気に構えている土御門だが、実は2人の原因不明の欠席について、一番心中穏やかでないのは彼だったりする。

「(ステイルとねーちんに確認してみたが、上やんが今魔術関係で巻き込まれているなんてことは聞いていないと言った。ああは言ったが、病院には入院してかったし……。フラグは建てるが回収しない上やんがどっかで浮かれて遊んでる可能性もほとんどないだろう。唯一の心当たりといえば先日禁書目録が死んだことか……。下手に学園都市の闇に巻き込まれたりしなければいいが……)」

学園都市の闇を知っている土御門にとって、その闇に巻き込まれると一番やっかいなことになる人物は誰なのか、それははっきりと理解していた。
が、もう一人についても並々ならぬ心配をしている。


「(あの青ピがこうも続けて欠席とは何かがおかしい……。事件に巻き込まれたんなら揉み消された可能性はあるが、それに値する事件はここ最近一つも起こってない……。となるとその事件ってのが現在進行形で進んでいるのか……)」

それは土御門の勝手な憶測に過ぎず、また憶測を確信に持っていくほどの情報を土御門は持っていない。

「何だか嫌な予感がするにゃ〜……」

空に浮かぶ白い雲を見つめながら吐いた言葉は誰にも届くことなく、宙へ消えた。



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