過去ログ - みどり「ずっとたまこの事が好きだったの」
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2013/03/10(日) 14:19:37.85 ID:cy6drAE/o
――春。卒業式。
何となくいつまでも続くと思っていた日々も、もうすぐ終わりを迎える。
たまこはたまやを継ぐつもりでいて、かんなは家業の大工仕事を、史織は大手の製菓メーカーに就職するという目標を持って、勉強に勤しんでいる。
……一方で私は、特に何か将来に対して目標を持っている訳ではなくて、ただ何となく勉強して、大学に行くつもりでいる。
私は本当にこれのままでいいのかな?
いっそお爺ちゃんのお店を継いで、たまこやかんな達と一緒に商店街で生涯を過ごすのも悪くないと思う。
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2013/03/10(日) 14:22:04.34 ID:cy6drAE/o
でもそれは最終手段に取っておきたい。
出来れば自分でやりたいと思った仕事に就きたいし。
以下略
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2013/03/10(日) 14:24:06.11 ID:cy6drAE/o
そういえば、私は結局たまこに告白出来なかったなぁ。
一時期は大路に取られないか心配で夜も眠れなかったけど、結局大路も私と同じで告白出来ずにこんな時期にまでなってしまった。
そのお陰で、たまこはまだ独り身。しかし大路は向かいの家で私よりも幼馴染としている時間が長い。
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2013/03/10(日) 14:26:15.72 ID:cy6drAE/o
かんなは私の事をずっと応援して来てくれている。
ジレンマに陥って動けない私の事なんか、さっさと見限ってくれたらいいのに。そしたら気が楽なのに。
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2013/03/10(日) 14:28:01.45 ID:cy6drAE/o
――――――――――――――――――――――――――――――
ここの通学路は桜並木で、春になるととても綺麗だ。
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2013/03/10(日) 14:31:19.29 ID:cy6drAE/o
今はこの場から離れたくない。なんて思ってしまう。
このまま学校に行って、卒業式が終われば、私達は高校生じゃなくなって、それぞれの道を歩むのだ。
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2013/03/10(日) 14:34:04.37 ID:cy6drAE/o
私達は特にとりとめも無い会話を交わしながら、桜並木の通学路を歩いていく。
史織「この通学路ってよく見たら、凄い綺麗だよね」
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2013/03/10(日) 14:36:20.53 ID:cy6drAE/o
そうこうしているうちに、私達は学校に辿りついた。
校門のすぐ傍には、「卒業式」と丁寧に書かれた看板が置いてある。
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2013/03/10(日) 14:38:48.39 ID:cy6drAE/o
教室に入ると、まず飛び込んできたのは「卒業おめでとう」とカラフルに彩られて黒板の中央に大きく書かれた文字。
そしてその周囲に可愛くあしらわれた絵や、誰かに対する誰かのメッセージがある。
教室で皆は、思い思いの相手と話している。
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2013/03/10(日) 14:41:44.78 ID:cy6drAE/o
私達はそれぞれ黒板の前に立って、他の人が使って磨り減ってしまったチョークを持つ。
私は緑色、たまこは白色、かんなは黄色、史織は紫色。
意識してるのかどうか分からないけど、それぞれ好みが出てて面白いと思う。
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2013/03/10(日) 14:44:25.80 ID:cy6drAE/o
私の隣では、かんながかなづちの絵を描いていた。
さらにその隣の史織は、紫色の可愛い兎を描いていた。
……私は何を描こう?
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2013/03/10(日) 14:47:55.84 ID:cy6drAE/o
私達は、各々が黒板に描いたものを眺めていると、突然ドアが騒々しい音を立てて開いた。
そこに立っていたのはいつもと違って、スーツ姿の八木先生だった。
八木先生は、たまこ達が2年生だった時の担任で、たまこ達から見れば持ち上がりの担任だ。
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2013/03/10(日) 14:50:40.16 ID:cy6drAE/o
八木「だっ、だってぇ〜……」
子供か。
クラスメイト「先生が泣いてたら、私までなんだか……」
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2013/03/10(日) 14:52:47.08 ID:cy6drAE/o
八木「じゃあ、今日の概要は理解したかな? まあ結構前から離してるんだけども」
八木「それじゃあそろそろ時間だから、整列して体育館に向かうぞー」
指示通り、私達は整列して体育館へと歩みを進める。
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2013/03/10(日) 14:55:01.75 ID:cy6drAE/o
校長「北白川たまこ」
たまこ「はい!!」
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2013/03/10(日) 14:56:36.57 ID:cy6drAE/o
後は偉そうな大人の長々しい話を聞き流して……、そうしていたら、いつの間にか式は終わりを迎えていた。
たまこ「はぁ〜、これで私達も高校生じゃなくなるんだねぇ」
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2013/03/10(日) 14:57:57.18 ID:cy6drAE/o
教室に戻ると、案の定八木先生は号泣していた。
そんな八木先生をクラス全員で慰めた後、私達は学校の校門を抜けた。
もうここを通ることも無いんだなと思うと、やっぱり少し寂しかった。
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2013/03/10(日) 14:59:50.31 ID:cy6drAE/o
ストックが切れたのでとりあえずここまでで。
次は今夜か明日の夜書きます。
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2013/03/10(日) 18:02:22.54 ID:JZoE2Dguo
楽しみに待ってる
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[saga]
2013/03/10(日) 19:45:48.87 ID:cy6drAE/o
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夜になって部屋に入った私は、真っ先にベッドへ倒れるように横たわった。
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[saga]
2013/03/10(日) 20:03:45.50 ID:cy6drAE/o
突然、机に置いてあった携帯が鳴った。
この着信音は……メールか。
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