過去ログ - みどり「ずっとたまこの事が好きだったの」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 14:36:20.53 ID:cy6drAE/o

そうこうしているうちに、私達は学校に辿りついた。

校門のすぐ傍には、「卒業式」と丁寧に書かれた看板が置いてある。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 14:38:48.39 ID:cy6drAE/o
教室に入ると、まず飛び込んできたのは「卒業おめでとう」とカラフルに彩られて黒板の中央に大きく書かれた文字。

そしてその周囲に可愛くあしらわれた絵や、誰かに対する誰かのメッセージがある。

教室で皆は、思い思いの相手と話している。
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 14:41:44.78 ID:cy6drAE/o
私達はそれぞれ黒板の前に立って、他の人が使って磨り減ってしまったチョークを持つ。

私は緑色、たまこは白色、かんなは黄色、史織は紫色。

意識してるのかどうか分からないけど、それぞれ好みが出てて面白いと思う。
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 14:44:25.80 ID:cy6drAE/o
私の隣では、かんながかなづちの絵を描いていた。

さらにその隣の史織は、紫色の可愛い兎を描いていた。

……私は何を描こう?
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 14:47:55.84 ID:cy6drAE/o
私達は、各々が黒板に描いたものを眺めていると、突然ドアが騒々しい音を立てて開いた。

そこに立っていたのはいつもと違って、スーツ姿の八木先生だった。

八木先生は、たまこ達が2年生だった時の担任で、たまこ達から見れば持ち上がりの担任だ。
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 14:50:40.16 ID:cy6drAE/o
八木「だっ、だってぇ〜……」

子供か。

クラスメイト「先生が泣いてたら、私までなんだか……」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 14:52:47.08 ID:cy6drAE/o
八木「じゃあ、今日の概要は理解したかな? まあ結構前から離してるんだけども」

八木「それじゃあそろそろ時間だから、整列して体育館に向かうぞー」

指示通り、私達は整列して体育館へと歩みを進める。
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 14:55:01.75 ID:cy6drAE/o

校長「北白川たまこ」

たまこ「はい!!」

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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 14:56:36.57 ID:cy6drAE/o
後は偉そうな大人の長々しい話を聞き流して……、そうしていたら、いつの間にか式は終わりを迎えていた。


たまこ「はぁ〜、これで私達も高校生じゃなくなるんだねぇ」

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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/10(日) 14:57:57.18 ID:cy6drAE/o
教室に戻ると、案の定八木先生は号泣していた。

そんな八木先生をクラス全員で慰めた後、私達は学校の校門を抜けた。

もうここを通ることも無いんだなと思うと、やっぱり少し寂しかった。
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