231: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2013/03/30(土) 18:37:34.83 ID:91pe1BP80
「…………っ」
私は拳を振り上げようとしたが、直前でそれを止めた。
殴ったところで何も解決しないだろうし、何より麗佳がまた心配すると思ったからだ。
それに、葉月の時の様にここで3人と同行できなくなってしまったら的が減ってしまうだろう――
「そうね。もう少し待つわ……」
「加藤さん、ありがとうございます!」
「…………」
私は何故か感謝する御剣に見ようともせずに、壁にもたれかかった……。
【15:00】
――来た。
結論を言うと、手塚は御剣の言うとおり私たちの元へ来た。
私が痺れを切らしそうになろうとした直前に、足を引きずりながらやってる彼の姿が見えたのだ。
「――葉月さんに、ですって!?」
「あぁ……背後から銃弾を乱射してきやがったんだ……」
渚に治療を施されつつ、手塚は半笑いしながらそんな事を言う。
分断された直後、手塚は葉月に襲撃されたらしい。
話によると葉月は目の色を変えていたらしく、非常に危ない人間に成り果ててしまっていたようだ。
葉月と私の件をしっている3人には、どうして彼がそのようになってしまったのかは容易に想像がつく……。
それは、私が葉月に対して理由も根拠もない暴力を振るってしまったことだろう。
それが引き金となり、彼の心には他者に対しての尋常ではない疑心暗鬼が生まれてしまったのだ。
「……手塚、話があるからこっちに来なさい」
私は特に罪悪感を示す事も無く、治療したての手塚を呼び寄せて2人っきりになった。
「約束通り、5回目の偽装を使用するわ」
「あぁ、早いところ頼むぜ……」
複数個所から血の色が滲みだしている手塚にはもはやいつもの余裕の笑みは見られなかった。
(…………)
私はポケットに手を入れたところである思惑が生まれた。
このままだと恐らく手塚は首輪が外れた途端にこのゲームを降りるに違いない。
それならば、このまま素直に5回目の偽装を使用しても良いのだろうか。
幸い、御剣たちに加えて今は麗佳もここには居ない――
手塚は怪我により明らかに動きが鈍っているため、ここで早い内に手を打っておくことができる――
加えて、麗佳には比較的安全そうな御剣たちがいるためそのまま一旦彼女を任せるという手もあるだろう。
「ん……どうした? 早くしてくれ!」
「えぇ……」
私は……
1.手塚を殺す
2.素直に5回目の偽装を使用する
3.その他
>>232
>>233
>>234
※>>234のコンマ下二桁によって安価を決定
00〜33 >>232
34〜66 >>233
67〜99 >>234
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