過去ログ - 安価でシークレットゲーム6
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302: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2013/04/01(月) 17:10:59.11 ID:myZS2lXl0
PDAの画面を押すと現れたのは、スミスという不気味な南瓜のキャラクターだった。

どうやらシークレットゲームのマスコットキャラらしく、彼はエクストラゲームというものを提案してきた。

『――PDAが最初から無くなっていた、って可哀想だよね? そう思うよね?』

『うんうん……皆の憐れむ声が聞こえるよ』

どうやらPDAを所持していない北条に対してチャンスを与えようとしているらしい。

『だから、僕はそのプレイヤーにチャンスを与えようと思うんだ!』

「チャンス……!」

陸島のPDAを覗いていた北条の目が大きく見開かれる。

『そのチャンスっていうのは、誰かを殺害した場合に、その殺害されたプレイヤーのPDAの解除条件をそのまま使えるようになる、っていうものさ! あ、これはPDAを持ってないプレイヤーだけのものだから、注意してね』

「殺害って……ッ!!」

陸島が主催者の外道なやり方に怒りをあらわにしていた。

『あと、3階へ上がる階段と、1階へ降りる階段はシャッターで締まってるから、必然的に皆2階でしか行動できなくなっているよ!』

ということは、いまプレイヤーの全員が2階にいるということを意味しているのだろうか。

『ゲームの終了条件は、誰かが1人が殺害するまで! PDAを持ってないプレイヤーに殺されないように気を付けてね! もちろん、他の人が誰かを殺して終わらせても良いよ!』

『え? それだと全員に平等じゃない? 確かにそうだね。だから、殺害に成功したプレイヤーには今後の戦いで役に立つ強力な武器セットをプレゼントするよ! 中身については秘密だから、お楽しみにね!』

(……強力な武器、か)

それを誰かに手にいれられるのは不味いため、回収しておきたいところである。

『ゲーム開始は30分後! それまでは全面戦闘禁止エリアにしておくよ! あ、あと、開始後は全面戦闘許可だから、戦闘禁止エリアでも戦えるから、安心してねー!』

(本格的に潰し合いをさせようってことか)

まあ、これは私にとってもチャンスだろう。

このゲームを理由にして誰かを殺害すれば、麗佳も納得してくれるに違いない――

『それじゃ……エクストラゲーム開始まで、戦いの準備をしておいてねー』

一方的に話を進ませて、スミスは画面から消えてしまった。











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