837:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/10(水) 01:29:36.66 ID:wSnSqwBi0
喬ちゃんに肩を叩かれ、我に返った。
もう昼休みが終わるらしい。
アタシはまだパンを食べている途中だ。
「何ぼーっとしてんだ、バーカ。
次美術だから行くぞ」
大和が喬ちゃんを連れて屋上の扉の中に消えた。
勝則と環も後について行く。
まあね、大和は手先がありえないくらいに器用だから、美術は好きなんだ。
弘也もそういうのは好き。
環もやる気はないけど成績はいい。
だから、皆出る授業だ。
「よいしょ」
おっさんくさい言葉を発して、弘也がアタシの横に腰掛けた。
「…行けよ、授業始まるよ?」
「いいよ、あっちゃんが食べ終わるの待ってる」
弘也はにこにこしてアタシがパンを食べきるのを見てる。
食べてるところをマジマジと見るな、恥ずいから!!
…恥ずいついでだ、ちくしょう。
「弘也」
「ん? なあに?」
「……やっぱいいや」
「うっわ、気になること言わないでさぁ、教えてよ、なぁに?」
「………言わね」
「あっちゃんってば、イジワル言わないでさぁ!」
アタシはミルクティーでパンを流し込む。
そして、弘也を睨む。
いや、睨む気はないけど、目つきが悪いんだ、文句あるか?
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