880:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/05(月) 07:56:04.68 ID:868/ISGe0
上から降ってきた女子の声に、雅哉はほっと胸を撫で下ろした。
雅哉のことを愛称で呼ぶ奇特な女子はクラスにたった1人しかおらず、その1人こそが雅哉と智子と運命を共にする同じチームの一員なので。
雅哉は自分の頭を押さえつける圧力が弱まったのを感じると、押さえつけていた何か(まあ、足だな。靴で踏まれた感触だ)を振り払うように無理やり起き上がりつつ首を捻って足の主を見た。
「…ちょっとさー、スカートの下にショートパンツ履くのやめよーぜ、つまんねー。
水玉模様とか期待してた――いてててっ!」
「この状況でセクハラ発言はどうかと思うぞ」
耳たぶを引っ張られた後、最後の1人のチームメイトの声が降ってきた。
「ははっ、ジョーダンだって、ジョーダン!
場を明るくするジョークじゃん、ね」
「もっと楽しい内容にしてよ、内容がサイテーっ。
あー戻ってきて良かったぁ、智子、コイツに変なことされてない?」
空の明るさが髪を透かし、一層赤みが増して見える茶髪のショートヘアーが眩しい。
アングル的には短いスカートの中を十分覗けたのだが残念ながら黒いショートパンツという男の敵とも言えるガードを身に付けていた水田早稀(女子十七番)は、もう一度雅哉の頭を踏み付けた後、大袈裟な口調で智子に声を掛けていた。
早稀は智子に嫌がらせをしていたかれんや季莉といつも行動を共にしていたが、サバサバとしている早稀がそのような行為をしているところは一度も見たことがないし、智子も早稀と同じチームになったことにストレスを感じている様子はない。
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