881:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/05(月) 07:56:37.63 ID:868/ISGe0
余談だが、早稀のことも口説いたことがあるのだが、「軽い男とかサイテー」と一蹴された上に、顔面にパンチを喰らった。
一時期喧嘩に明け暮れていたらしい、という噂のことを忘れていたので完全に油断していたために、左頬に出来た痣は暫く消えなかった。
「…何も変わったことはなかったか、芥川」
「特に何も。
そっちこそさ、2人きりで何してたんだか――いてっ」
「ただの探索だっての、お前が期待してそうなことは何もねーよ」
雅哉の脳天にチョップを喰らわせた後横にどさっと腰を下ろしたのは、早稀と現在付き合っているという日比野迅(男子十五番)。
独りでふらふらしている雅哉とは違い、クラスの中心で盛り上がるグループの一員。
180cmという身長と抜群の運動神経を活かしてバスケットボール部で活躍するスポーツマン、つまり雅哉とは真逆の人間だ。
「早稀ー、奈良橋も、集合」
迅は女子2人を呼び、4人は小さな輪になって座った。
「とりあえず俺と早稀で南の住宅地に行って、食糧と救急道具持ってきた。
飯は缶詰と菓子くらいしか見つからなかったけど、ないよりマシだろ。
早稀ー、良い子だから、菓子全部食うなよ?」
「食べないよっ、全部はっ!」
早稀がぷうっと頬を膨らませると、隣で智子が小さく笑った。
迅もふっと笑みを零したが、すぐに真顔に戻った。
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