過去ログ - 安価でシークレットゲーム6
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989:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 16:34:41.10 ID:D/J1TKXp0
環が人と深い交友をすることができなくなったことには、理由があった。
それは、小学6年生の頃まで遡らなければならない。

環は昔から表情の少ない少女だったわけではない。
親友と呼べる人もいたし、喜怒哀楽もはっきりと表れていた。
この頃から多少大人びてはいたが、髪も黒く、どこから見ても普通の小学6年生だった。

きっかけは、些細なものだった。

親友のうちの1人、“愛子ちゃん”と、ちょっとした意見の食い違いだった。
それも、「クラス対抗バレーボール大会の朝練の待ち合わせ時間は7時? それとも7時5分?」という、傍から見ればくだらないものだった。
7時5分に待ち合わせ場所に行った環は、愛子ちゃんの機嫌を損ねた。

『環ちゃん遅いよ、7時待ち合わせって言ったじゃん!!』

そう怒鳴った愛子ちゃんは、怒って先に学校へ行ってしまった。
環は7時5分が待ち合わせの時間だと思っていたし、事実、前日に約束をしたときには7時5分だった。

だが、本当の時間なんて関係なかった。
愛子ちゃんとの関係は、完全に壊れた。

最初はお互い無視し合っていた。
それだけなら些細な喧嘩だし、周りが「早く仲直りしなよ」と間を取り持ってくれて、気が付けば仲直りする――それで終わりだった。

ところが、愛子ちゃんは周りを味方につけた。
以前からあまり良好な関係ではなかったグループを味方につけ、そこからクラスの女子全員に広まり、集団で環を無視し始めた。


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